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クリスタル・ロード ~失われない大国の王を目指して~ 【22000PVを感謝します】  作者: 前田  裕也
2 目覚めの章

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クリスタル・ロード 0094  お宝パーティ

リーシャが先生(母親)を連れて来た。


 「あららら、凄いわね! こんなにあったの?」

「私もびっくりしちゃった、ネビィが私達にもくれるって言うの」

「いいの? うちは何もしてないのに?」


「いいんですよ、いつもお世話になってるので」


グレン・グロフの4人へまず分けて、残りからムーアさん、リーシャ家へお裾分けで

金貨と宝石を渡す。


「これは貰いすぎじゃない? 宝石なんて1つでいくらになるか・・」

「私だって、畑仕事と結界程度でこんなに?」


二人して遠慮をしている、これでも我が家が半分以上なのに。   


「魔法を教わったり、家を守ってくれてるんだからいいんですよ、魔法学校だって校舎を大きく立派にしないと」

「ギルド長もお金を出してくれてるんだけど・・」


「いいんです、参加してるので自分も出します」


金は良い使い方を考えないと、つまらないことに使えば無くなって終わりだ。

宝箱以外にも金は有るが、力を伴わないと奪われたらそれまでだし。

この街や国を守れなければ金が有っても意味が無い。


経済面に関してもそうだ。

他国の物を買うと物はここへ移るが金は他の国へ行くし、物が消費されれば残るのは他国の金だ。   


それが続くとどうなるか? 他の国が富んでいき自国は貧しくなっていく。

それではまずい、考え無しでは金が有ろうと減るだけだ。


金に見合う力と価値がこの国に付かないと。


この前隣町へ行ったが、向こうの方が豊かなようだしな。



 「お金入ったし、今日は食材いっぱい買いこんでパーティしよう!」

「いいですね、後でお風呂も!」

「そうね、買い物に行きましょ!!」

ジョーイが言うと皆で盛り上がっている。


・・・・・・まあいいいか、作物だって経済力のうち。

うちの畑をもっと広げて、薬草など増産するか? 雇用も増やしてだな。   


 

その夜は大盛り上がりのパーティとなり、帰ってきた父さんはやはり酒に走った。

「よくやった! 大手柄だ!!」

そう言って背中をバンバン叩かれることになった。  すごく痛い。


料理は持ち帰った肉と合わせ、野菜のたくさん入ったシチューやスープだ。

フレアの望みの果物やお菓子も。


リーシャ達に見つけた遺跡の様子を伝えると目を輝かせて行きたがった。

「まだ危ないからな、一通り調べてからでないと」


レフが言うとグロフがうなずく。

「ああ、魔物を駆除できないと一般人には無理かな? しばらく先になりそうだ」


 「私はお母さんと一緒なら!」   

「リーシャも、もっと鍛えなきゃダメ」

先生から言われてむくれている。



そして夜は更けていく。

 

 ******************************************



翌日、やはり二日酔いになることもなく父さんは元気に出勤し、4人組と1名はぐったりとして畑に出ている。


 「どうしてここの人達は平気なの?」

「「まったくだ」」


ふらつきながら、そんなことを言っている。

冒険者ならもう少し丈夫でいてもらいたいと思うが。   

フレアとジョーイは風呂で長居した分、いくらか回復しているようだ。


前にもこんなことがあったような? ・・・・



お宝は両替商とギルドの金庫に預けておくことになった。

貸したことにもなるのでいくらか利息が付くとのことだ。


これで一安心。

後は有益な使い方を考えよう。


それに杖の使い方も考えねばな。

でもこれは今の魔法と違うらしいし、どうするか?

呪術師さん達に聞くか、それとも見つけた書物の解読を待つか。


意志はいくらか通じるようだけど、それだけでは心もとないし。   



色々考えることがあるが、取りあえず置いといて今は畑仕事を手伝うか。





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