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クリスタル・ロード ~失われない大国の王を目指して~ 【22000PVを感謝します】  作者: 前田  裕也
2 目覚めの章

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クリスタル・ロード 0092  遂に見つけた・・・・

「迷ったぞ!」


 「ああ、認めたくなかったのに・・・」

「認めんでどうする」

「どうしましょうか、ねえ」


この人達は見てるとホント面白いな、いつもこうなんだろうか?


通路をゆっくり進んでいただけなのに、いつの間にか迷っていたとは。

これも結界なんだろうかと思うが・・どうすればいいのだろう。


辺りの様子は変わっていないように思う、立派な造りで(いた)んだ様子は無い。

罠にしては危険が感じられないので、どんな意図なのか不明だが。


このまま進んで良いのだろうか?   


「私が調べてこようか?」

斥候(せっこう)役のジョーイが言うが、さっきから何か引っかかることがある。


「待ってください」

引っかかる事、何だっけか? う~ん


 確か、少し前に考えていた事は? 

そうだ、杖の事だった、 宝に関して・・杖に。

宝の場所を教えてくれと思ったんだった。


「自分が行きます、一人で!」


皆が驚いて見つめるが杖の事を話すと一応納得したようだ。


「つまり、その杖が導いたと? そう言うのか?」   

「たぶん」


確証は無いのでそう言ったし、他の人を危険に(さら)すのは忍びないので一人で行くことにしようと思った。


「私も行きたいな~、 だめ?」

「こちらが襲撃されるのも有り得るので・・人が減るのは」

「そうだな、それはまずい」



「では・・行ってきます」

話がまとまったので、杖を抱えて一人進んで行く。

杖から力が伝わってくるのでこれでいいはずだ、『導いてくれよ』と呼びかける。    


するとまた妙な感じがして通路の様子が変わった。   

振り向くと4人がいない、辺りにも。

やはりこの杖の力だった。


このまま真っすぐでいいのだろうか? そう思いながら歩く。

するとまた様子が変わり、違う場所のようだ・・・曲がる必要はないか?


同様に真っすぐ歩いていくとまた変わるとしばらく進んで行くと、大きなドアが正面に現れた。

ここが終点か?


大きくて丈夫そうなドアを開け‥重い! 一人ではしんどいほど重いがゆっくりと開いていく。

そして言葉を・・失った。   


    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

宝の山である。

銀貨金貨、白金貨、延べ棒、宝玉、その他宝物類、整然と積まれた部屋。

広い部屋にぎっしりと、これほどの宝を置いていったのか?

今までもそう思ったが、ここはそれどころではない。

見ているだけで息が止まりそうなほどある。



これは・・・大国の国家予算・・それ以上? 大国の全資産規模だろうか?

これを持ち帰ると大戦争が起きそうなレベルだ。


どうする? 領主に扱えるような額では無いぞ。

この杖の力や知識もだが、これを知らせて良いのか?   


あの4人もだが・・・・これが漏れると命を狙われるな? 確実に。

拷問してでも吐かせようとする額だろうな?


う~~~~~~~む  これはどうするか?



杖に聞いてもそこまでは教えてくれないな、これは政治的、経済的な問題だし。

主の望みに応えた程度だろう。


宝の間を歩きながら考える、それにしても凄い量の金貨、宝玉だ。

まばゆいばかりとはこの事、美しく荘厳である。

溜息が出てくる・・・・・・これをどう扱うべきか?


やはり自分の胸にしまって、と言っても(ふところ)に入れるわけではない!

領地、国の将来に使うために取っておくべきだろう。   

自分の領地ではないし、治めるわけではないが皆を守るためにだ。

いずれ必要になるときが来るだろう。


あれ? 、 ・・・でも杖に導かれて、「何も無かった」では不自然か?


う~~~ん、 少しは持ち帰るべきか?


どの程度がいいだろう? 何が良いか?

それらしく見える成果は・・・どんなのが?

辺りを見ると、小さめの宝箱が有った。


開けると宝石の入った小箱とその他は金貨が8割、2割が白金貨だ。

これなら丁度良いか?

両手で抱える程度の重さと大きさだ。  


よし、これにしよう!

見た目も良いし、皆喜ぶだろう、領主も。



杖に念じる、では戻してくれ。


そして目を閉じた。




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