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クリスタル・ロード ~失われない大国の王を目指して~ 【22000PVを感謝します】  作者: 前田  裕也
2 目覚めの章

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クリスタル・ロード 0091  もしかして迷った?

肉がまだまだあるので焼肉とした。


辺りが高級そうな所なので、そんなところで火をたくのは気が引けるが仕方ない。

倉庫らしき所にタイルが積んであったのでそれでコンロを造った。


焼肉の匂いが広がり、食欲をそそる。

 「野菜も欲しいね~、タレもあるといいのに」

「デザートも欲しいですね、果物がたくさん」


「干しブドウならあるぞ、リンゴも少しなら」


「自分もチーズなら少しありますよ」

「あ、もらう~」


チーズを乗せて溶かしながら焼いて、パンと食べる、実に美味い。   

本当にタレが有ればなお良いのに、野営?では仕方ないか。

帰ったらタレ付きでたくさん食べよう。


皆死ぬところだったのに、無事とわかってよく食べる。

このバイタリティが冒険者のベテランなのだろう。

飛べられるときに食べておく、だな。


 「この階層には他に誰も来てないのでしょうか?」

「そうだな、俺達少し早まったからな、上のほうがまだ残ってたのに」


 「まあ、いいんじゃない? 他のチームがやってるだろうし」

「うむ そのおかげでまた良い物を見つけたからな」


 「早い者勝ちでお宝見つけちゃおうか?  金銀財宝!どっさり」


「しかしその分危険もあるぞ! さっきみたいにな」


「そうですね、でもだからこそのお宝チャンスなのも・・・」

串焼きをかじりながらお嬢様が微笑む。


この人なら財宝を見慣れているのではと思うが、もう冒険者の感覚のようだ。

すっかりなじんでいるか。


皆でたっぷり食べて休憩後、近くを探索することにした。

せめて少しの金貨程度は見つけたいところである。


今までマッピングはしているがこれほどの街と文明なのだから、街の全体図が有ればいいのだが、掲示されていないし保管場所は無いのだろうか?


あの杖は意志を持っているようだし、場所を教えてくれないかな?   

いっそ宝の場所まで導いてくれたら・・。

そう思って杖を見つめた。


少し待ったが、何も言ってくれない。


命を助けてはくれたが、不純な動機はダメなのか?

あんな立派な杖を置いていったのだから、財宝もあるのではと思うが。


通路をゴーレムに乗り進んで行くと何か違和感があった。


「「「「「??」」」」」


何だろう、妙な感じがしたが? 皆変な顔をしている。


「ん?」

「ねえ、今のって・・・・・」   


「うん、何か変じゃないか?」


「確かにな、だが何が変なのかわかるか?」


皆要領を得ない事を言っている・・・でも何と表現すればいいのか?



「あれ? 道はこっちでいいんだっけ? 向こうから来たような・・」


マップを見るが実際と合わない・・な? どっちがどっちだ?

「あれ?」


「ん? 確かにおかしいな? そこから曲がってきたと思ったが・・角が無い?」


「あれれ?」

もしや、迷ったのか?  それにしても変な迷い方だが・・・・。


まるで幻術にでもかかったかのような、  幻術? 結界なのか?   


 「え? え? おかしいな、さっきはここ真っすぐだったのに、あれ?」

「私ちょっと向こう見てきましょうか?」


 「待て待て、皆落ち着け! これは罠か、あるいは術の可能性が・・・」

「レフが珍しく冷静な判断だな」


「慌てていつもの態度ができないだけじゃ?」


・・・・・・・・・・・・・・・・



 そんなことを言って見つめ合う5人であった。





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