表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
クリスタル・ロード ~失われない大国の王を目指して~ 【22000PVを感謝します】  作者: 前田  裕也
2 目覚めの章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

84/201

クリスタル・ロード 0084  アルマジロ?

 あけましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いします。


がんばって書きますので、読んでください。

評価していただけるとなお嬉しいです。


それはでっかいアルマジロのようで、曲がりやすい甲羅に覆われて丸まって転がって進める魔物だ。


「あれの甲羅は刃物みたいで切られるわよ、気を付けて!」


ケガ人たちはそう言って(おび)えているが、自分達なら・・・。


「俺が()る!」

レフが剣を抜いて前に出る。


「じゃあ、自分もお付き合いを」

ここで見つけた特別な剣を使おう、これなら通るはずだ。

レフもそうしている。


「ジョーイとフレアはケガ人と台車を頼む、先に行け!」   


 「やばくなったら逃げてよ」

「ほんとですわ、私がいないと支援は無いのですからね」


「わかってるから、早くいけ!」

敵はもうゴロゴロと通路を転がり向かってきていた。


「回転の中心を狙おう、一番弱いはずだ」

グロフが右端の敵へ向かい走って行き、槍を構える。


 転がる魔物とすれ違いざま、剣を突き刺すとビシッ と音がして、向こう側から刃が出て来た 貫通だ。

やはりこの剣は特別だ、鎧のような甲羅さえ通る。


「これならいけるな、相棒達!」   

レフが気勢を上げる。


すぐに3匹が倒れたが通路の角から後続が次々に現れた。

「これはきついぞ、全部ヤルか?」


 「では、退却しながらでは? 残りは閉じ込めてしまうとか」

「そうだな、そうしよう」


「では走れ!」


レフの号令でダッシュし、走りながら迎え撃つことに。

突っ込んでくるのをよけながら突き刺し、また走り閉じ込められそうな所を探す。


「あそこはどうだ?」

レフが指さした先には大きな両開きのドアがあるが、教会と違い武骨な物だ。

倉庫かな? 


「とにかく走れ!」


 重いドアを開けると中が広く大きな台車が端の方にいくつか置いてあり、中には不用品だろうか、ガラクタのようなものがいっぱいで、床にも少しある。


 レフとグロフがすぐドアを閉めた。

え? これでは閉じこもっただけでは?


 「あいつらを閉じ込めるはずでは? これでは逆・・?」

「とりあえず調べてからだ、効果的な物が無いか調べてな」


 「それに良い物がある場所ならもったいないだろ、な!」


「なるほど」   

 でも、大したものはなさそうで、奥の床に穴?が有るだけでその穴には急なスロープが付いている。


 その奥には円筒形二つの石がゆっくりと回っていて水の音がしているので水力式だろうか? あの石がすりつぶす仕組みなのか、これはもしやゴミ処理場なのか?


「よくできてるな」

レフがのぞき込んで感心しているが、危なそうだよ。


 「落ちるなよ、レフ」

グロフが肩を掴んで言う、二人ともこの仕組みが分かったようだ。

「ここに落としますか?」


 「自分たちが落ちるとやばいが、そうするか?」  

「お前が一番ありそうだぞ、気を付けろよレフ」


 そう言いながら台車を運んで穴の両脇に並べてあいつらを穴に導くようにする。


 「俺達が(おとり)になって穴を飛び越えて、魔物は落ちる  で、いいよな?」

「ネビィは穴の向こうに立っていてくれ、動かんでな」


そして二人はドアまで行って、両側に立って開ける準備をした。


「いいか、開けるぞ」


「どうぞ!」

念のため剣を抜いて構える。


 ドアが一気に開かれ、二人が奥に走って来る。

「さあ、こいこい! こっちだぞー」   

剣を振って誘うと、魔物は転がりながら真っすぐに突っ込んできた。


 それはいいんだが、レフが少し遅れて追いつかれそうだ。

二人は穴の前でジャンプしたが、レフの足に魔物が当たりバランスを崩した。


「危ない!」

慌てて手を伸ばすとかろうじてレフが掴んで、穴の淵にぶら下がる。

「おわたた!」


「やっぱりな」

そう言いながらグロフも腕を掴み、一緒に引っ張り上げた。

魔物達はあっさり穴に落っこちていく。

 

 ずいぶん単純なやつらだ、 下からバキバキと砕かれる音がしている。   


魔物は全部落ちてくれた。


 「危うくレフがああなるところだ、まったく」

「本当に、ヒヤッとしましたよ!」


「悪かったよ、でも大丈夫だったろ」

そんなことを言っていると、壁際の奥の方でゴゴゴと物音がした。


「「なんだ?」」




星一つでもつけてください。

よろしくお願いします。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ