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クリスタル・ロード ~失われない大国の王を目指して~ 【22000PVを感謝します】  作者: 前田  裕也
2 目覚めの章

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クリスタル・ロード 0080  ショーの始まり

でかい、相手かでかい。


どうすればあんなのを倒せるのか!?


 「とりあえず俺達に引き付けて、フレアから魔法攻撃でどうだ?」

「いいだろう、左右に分かれて攪乱(かくらん)と行こう」


 レフが言ってグロフが応じる、息があっているのはさすがにチームだ。

ジョーイはフィールドの小高い所へ走り、そこから射るつもりだろう。


「ライトニング! 」

フレアが唱えるとでかい敵に雷がドーンと落ちた。


おおお、広い所だと遠慮なく打てるようだ、なかなか壮観だ。


しかし少しはダメージがあるようだが、倒れそうにない。   

 

レフとグロフは接近して攻撃するつもりか?  挟みこむように向かっていくが

踏まれないだろうか?


 おっと、見てるまに敵がフレアに向かって来た。

ジョーイが矢を射るが刺さるだけで動じないな?


 フレアのそばの地面がはじけるように土煙が上がった。

攻撃されたか? 敵の触手?のような部分から出たのか?

また、近くではじけた。


「こっちへ!」

フレアの手を引いて走る、 フィールドの中にある建物のような場所へ。

闘技場ならあんなものが有るのは、罠かと思うが演出なのか?   


 それの入り口まで走って中を伺うが、階段が隅にあり、仕切り程度の小さな壁があるだけでカラである。

フレアを入れて入り口に結界用の封を貼る。


あれに効果があるかわからないが、やっておこう。

「ここから魔法を撃ってください」


敵はこちらを見失ったか、戸惑っているような動きだ。


レフ達はあの体を登ろうとしているのか、足に取り付いて剣を突き刺している。

「自分も行きますので、あとよろしく!」


走って近寄ると、二人はやはり登り始めている。

「何をするんですか~ ?」   


 「こいつの急所があるんじゃないかと思ってなー」

「俺は無謀じゃないかと思うがな」

そう言いながらもグロフも登っていくが、これだとフレアが攻撃できないのでは?

このパーティはいつもこうなのだろうか?


以前モンスターに追われていた時も思ったが、計画より衝動で動くチームのようだ。


しかし足元を登っていくので、ジョーイは頭を狙い、フレアは炎を触手に向けて攻撃している。

足元から気をそらす為か、一応考えているということだな。


自分も足に取り付き、剣を突き立てながら登っていくが、意外に登りやすい。

ここは闘技場で、周りには観客席があり本来は客が見ているだろうから、登りやすいのも演出だろうか。


あっさりとやられるより、反撃し(やす)く作ってあるのでは?

これはきっとショーなのだろう。


ならば倒す方法もあるはず、小さい者にも出来るように。


 そう思って急いで登っていくが、違う考えも浮かんだ。

これを倒してしまっていいのだろうか?


 倒せば、ショーは終了だが、これはもう使えないのでは?

代わりを造ることなど出来るのか? もう古代人はいない。

何処へ行ってしまったのか、もういないなら同じ物はできないのではないか?


これほどの生物? からくり? を失っていいのか?   


 これも立派な宝のはずだ。

生け捕りにする方法が何かないか? 何か? 何か方法は?!


するとジョーイの射た矢がそれて、観客席に流れ突き刺さった。


 刺さった? 観客席に?

ここは観客席を保護する仕組みがないのか?

あるいはその機能が働いていないのかもしれない、故障か?


レフ達は中ほどまで登り、剣を突き刺して急所を探しているようだ。


それなら。


「フレアさん、こいつの足元を攻撃して、ぐらつかせてください!」

思い切り叫んで下を指さすと、聞こえたようだ。   

手を振って応えている。


 自分は急いで更に上り、なるべく高い所へ、レフ達を追い越して上へ。


そして足元に魔法が当たり始め、次々に魔法が放たれる。

するとでかい体がゆっくりと傾き始めた。


もっと上へ登っておく、観客席に届くように!


レフ達は何だなんだと慌てている。

「しっかり掴まれ~、 落ちるなー」


 叫んで自分もしがみ付く、更に巨体が傾いていき、観客席に倒れ掛かる。

そうだ、これでいい!


客席の手すりに当たって大きな衝撃が来ると、思い切り観客席に向かって飛んだ。

届く! 狙い通りだ!   


 席に落ちる瞬間、やっと覚えた風魔法で衝撃を弱める。


 「ぐっ」

何とか着地、観客席に入れた。


二人に向かってそこから叫んだ。

「これを止める仕掛けがあるはず、探してきます、もう少し持ちこたえて下さい!」


出口らしき所へ走る、この近くに制御室があるはず、ここを見渡せるところに。

ショーなら、人が扱えるようになっているはずだ。



どこだ、どこだ?




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