表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
クリスタル・ロード ~失われない大国の王を目指して~ 【22000PVを感謝します】  作者: 前田  裕也
2 目覚めの章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

78/200

クリスタル・ロード 0078  賭博場 発見

「なんか面白そう!」


「そうだな、少し見ていこう、古代の賭博場か?」

「そのようだ、これは興味深いな」


「もう、しょうがないですねえ、ネビィはあんなことに夢中になってはダメですよ」

フレアは呆れながら付いていく。


 その区画には球をたくさん入れた大きな球形のかごや、斜めになった台に穴がいくつも開いたもの等変わった物が色々ある。

三人は夢中になってそれぞれ試したがって見つめている。


 そのうちレバーやつまみをいじり始め、仕掛けが作動している。

「これで、こう・・かな?  よっ 」   

ガシャガシャと音がして円盤が動き出すと、音楽が鳴っている。


 しかし動きはするが何も起きず、そのうち止まってしまう。

「あれ? これだけ?」


 他の二人も同様のようで、何も起きていない。

何か変だなと思い、台をよく見ると小さな四角い穴があって、丸い絵が付いている。


「何かここに入れるのでは?」

指さして言うと、フレアが少し離れた所で手を上げた。

「これじゃないかしら? コインらしきものが有りますよ」


 金額の入っていない何色かの、陶器のようなコインがあり三人はさっそくそれで試してみると今度は鐘が鳴ったり、ボールが転がり出たりしている。   

この色違いには何か意味が有るのかと台を見ると、説明が表示してあるようだ。


 しかし、古代文字なので大体の意味しか分からない。 

色により出方が変わるようなので、金額に相当するのだろう。

そう伝えると皆なるほどと(うなず)いている。


 そのうち一人の台から金や銀の別のコインが出始めた。

「おお!」

当たったようだ、あれは景品なのだろう。


「むむ~ 、グロフに出たら俺にだって・・・」

そんなことを言いながらレバーを何度も引いているが、外れているようだ。


「わたしだって~~、 くーっ 来い来い!」   


大きな籠がガシャガシャと回って中の玉を掻き回していると、一つ玉が出て来た。

そしてシャラ~ンと鐘が鳴ると、動物の人形が別の穴から転がり出た。

こっちはこれが景品なのか?


 「お金じゃないけど、可愛いのが出て来た~」

ジョーイがそんなことを言って喜んでいるが、意外にあんな物が好きなのだろうか。


「あら、私もやってみようかしら」

フレアまでそんなことを言い出して、台を見て回っている。

しかしどの台からどんな景品が出るのかわからない・・・よな?


 「ねえこれ、台を壊しちゃえば景品が取り出せるんじゃ?」


終いにジョーイがそんなことを言い出した。   


「おいおい止めとけ! これがどれほどの値が付くかわからんだろ?」

「そうだな、それに別の問題もある!」


「別って・・何?」

「賭博場とは普通見張りがいるもんだ、不正行為に備えてな・・だとするとここでどんな罠が作動するかわからんだろ? 無人だろうと危険だぞ!」


「そ、 そう?」

なるほど、ここの技術ではそれも有り得るか? やばそうである。

特別な魔物やゴーレムなどが出たら? あるいはもっと危険な仕掛けか?


「それはまずいですね、閉じ込められて毒霧噴出なんてことも・・・?」


「わ、わかったよう」   


「まともにやらないといけないようですね?、なら私もしますか」

フレアもし始めたので仕方ない、自分もするか、 仕方なく。



・・・・・・・・・・・・・・・・

  でも 出ないぞ、 良いのが出ない。

百回以上試しているが・・・・・・・・・・・・・・・出ない!


皆そのようで、少しイライラとしている。


 フレアが台を叩いている、叩いちゃダメだろうて・・ああジョーイまで・・

するとフレアの台にバチンと火花が飛び、フレアが弾かれて倒れた。


ジョーイの台ではシュッと霧が出て、目を抑えて倒れた。


(しび)れた、イタタタ!」   

「目が痛い、目があああ 目があああ~~~」

二人が苦しんでいる、これは罠にかかったようだ、 と言うより罰か?


「全く二人とも何やってんだ」

言いながらレフは痛そうに手をさすっているが・・・・。


 仕方なく自分が冷静にやらなければと、でもまだるっこしく次々にコインを入れて操作していく。

中断しているジョーイとフレアの分のコインも入れて試すと後ろで今までと違う大きな金の音がした。


 振り返るとそこから青白く輝くコインが転がり出た。

「これは・・もしかして?」   



 グロフがやって来てコインを拾って言った。


「おお、 やったな! これは大当たりだろう」





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ