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クリスタル・ロード ~失われない大国の王を目指して~ 【22000PVを感謝します】  作者: 前田  裕也
2 目覚めの章

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クリスタル・ロード 0065  失踪調査 ー 尾行

 朝、家の前でムーアさんから呼び止められた。


「ねえ、ここの敷地に占い用の方位陣を描いていいかな?」

「方位陣?」

「なるべく広い所に描く方がいいんだよね~、今までは露店だったから、まさか街中に描くわけにいかなかったから、控えてたんだけど」


「道に描かれて歩けなくなるのは困るけど、敷地の淵ならいいかな?」

「ありがと~、なるべく目立たなないようにするね、草で隠すとか」


そう言いながら、小さな図を見て写そうとしているのか、距離と方角を確かめ始めた。

地面に(しるし)を付けては、歩数を数えながら歩いている。  



 レフ達4人は剣や弓の稽古を始めているし、母さんはすでに畑に出て薬草の出来を確かめながら採取をし始めていて、一日が始まった。


 

 ムーアさんは前に『悪いことが起こる』と言っていたが、最近この街に起きている失踪事件と関係があるのだろうか?

しかし魔物の群れがやって来るより悪い事だとか?


 確かに魔物の群れの時は失踪は無かった、怪我人はいても死者は無しだ。

失踪は・・・死んでいても不思議は無いか?

それも既に複数となっている。


 だとすると悪いことはもう始まっているし、まだまだ増えるのだろうか?


 今のところ一人暮らしなど、失踪しても目立たない人が狙わているようだが、リーシャなどが狙われないか心配なんだが。


 あの件に関して再考すると、失踪した人の家に他の人がいたらしき形跡があり、しかも持ち込んだ物と持ち出した物があるようなのだ。

持ち込んだ物はローソクと袋(中身不明)、持ち出した物はバターナイフ。


 他の犠牲者に関してはどうなんだろうか? その情報が欲しい所だ。

 

 父さんに聞くと、調べておくと言われたが、今まで父さんは部屋の物に関しては

一切聞いたことが無いそうだ。

状況の調査は衛士の仕事とは違うのだろうか。


 この件に関してムーアさんに話していいか、部外者なのでまずいのか。

あの人は特殊な能力があるので共同で調べたいが、そこまで信用して良いのか? 

う~~~~む。 


それはとりあえず置いておくとして、リーシャには一人では出歩かないように言っておいた、詳しい事は伏せて事件が起きていると伝えておいた。


 「じゃ、パン屋さんまで送って」

そう言われたので、馬車で共に行き帰りは迎えに行くことにした。

しばらくはそうしよう。




==================================


 ギルドに寄って固形ポーションを届けると、ずいぶん売れているようで在庫がほぼ無くなっていて待っている客がいた。


「お~、来た来た」   

「早くくれ!」

「ちゃんと並べよ、割り込むな!」


 もう少し遅れたら喧嘩になりそうだった。

「は~い、入荷しましたので、みなさん落ち着いて並んでください」

店員さんがお客を整理している。


 「今度から入荷増やしてよ~、 これじゃ足りなくなる~~」

「はいはい、頑張ります」

栄養食に関しても順調に売り上げが伸びている。


 引き続き、ギルドの掲示板に求人を出しておき、手伝いを増やす計画だ。



 そして、掲示板を見るふりをしながら情報収集を行う。   

行方不明がいないかどうかだ、噂話に聞き耳を立てる。

行儀悪いが、街の平穏の為、致し方ないのだ。



 そう思っていたら、ジャンヌさんが来た。


「やあ、あの弓の具合凄く良いよ、あんないい弓をありがとう」

「あ、そうですか、気に入ってもらえて良かったです 、あれ改良されて元のより良いそうですよ」


「そこまでしてくれたのかい、それは大事にしなきゃあな」

そう言って仕事に戻って行った。

取りあえず作戦成功のようだし、後はジョーイに教えてくれるようになれば。   



 「おい、あいつは今日来てないのか?」

「しばらく見てないぞ、あいつカゼ引いたのか?」

その時そんな声が聞こえて来た。


 失踪者の話だろうか、冒険者の中に被害者が出たのか、しばらくその話を聞く。


 やがて彼らは昼食の為ギルドを出て、食堂へ向かった。

少しおいて尾行を始め、食堂では離れた席に座って注文しておく。


 するとようやく話の続きをしてくれた。


 「最近あいつ妙じゃなかったか? ぼ~っとしてたり、変に浮かれてたりな」

「カゼじゃなさそうだよな、変な物でも食ったのか?」

「毒キノコじゃないのか、有り得るよな~」   


 などと言って笑っているが、仲間の事を心配しないのか?

誰か家に行ってやれよ!


 そう思っていたら、一人が立ち上がって言った。

「しゃーねえ、俺が様子を見てくるよ」





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