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クリスタル・ロード ~失われない大国の王を目指して~ 【22000PVを感謝します】  作者: 前田  裕也
2 目覚めの章

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63/200

クリスタル・ロード 0063  販売開始で大ヒット!

少し短いです。

 悪い流れ? 

「何が起こりそうなんですか?」

「そこまではわからないけど、心の準備はしといたほうがいいよ」


 「父さんに知らせておく方がいいかな?」

「あ~ 、それはどうかな? いきなり地脈と言われても他の人は信じられないかなと思う」

「う~~ん、そうか」

「それに何が起こるかまでわからないからね、対応しようが無いのでは?」

「むむむむむ・・・」


確かに、『何か起きるぞ』だけではどうしろというのか、だな。   


「わかりました、気を付けますが他に気付いたことがあれば言ってください」

「うん、わかった!」



 「あ、話は変わるけど固形ポーションの味見はしましたか?」

「あ~、あれね、 試したけど変な感じね~ 味は悪くないけど」

「果物やコーヒーなど、もっといい味にしようと思ってますから」


 「あ~ それなら食べやすくなるかな、それと、ポーションは別として単に携帯食としてはどうかな? 栄養剤を入れて」

「携帯食! でも紛らわしくないですか?」

「色や形を変えたらどうかな? 容器も別にして」

「なるほど、 リーシャと母さんに相談してみよう」   



 更に試作を重ねて、問題無しとなったので量産を始めた。

携帯食も少なめで作っているが、これは売れるかどうかだが、パン屋とギルドで売ってもらうか。



      ======================


 畑でポーションの原料採取をしていたらジョーイに呼ばれた。

「私の弓の工匠に手紙出したら、複製を許可するって返事きたよ!」

「おお、やった、 早かったですね」

「こっちで発注しておくね、代金よろしくね」

「了解です」


そうしてそちらは一週間ほどで完成した、 早い!   



 固形ポーションはギルドで販売されるとすぐにヒット商品となった。

生産が追い付かないほどで、大忙しである。

携帯食の方は、必需品ではないのでそこそこ程度だが徐々に伸びている。


 両方、魔法塾でも販売するので、そちらも順調に売れている。


「あ~ 疲れた~、腰痛い~」

ムーアさんが慣れない畑と、固形ポーション造りでへばったようだ。

畑の脇の芝生に寝転がっている。


 「人を増やさないとダメかな? 製造が追いつかなくなってるし」

「そうして~~~」

他の人等も疲れが見える、 ギルドで求人をしようか?   



 それにジャンヌさんに弓を渡そうと思うが、何と言えばいいだろうか?

それに・・・あの人の本名、何だっけ? 聞いてないし。

それに訳ありらしいから、弓を贈って問題ないだろうか?


 ギルド長に聞けば何かわかるかな? と、こっそり聞くことにした。


 「おう、あいつの名前は ジャナスウェンナ・ユールウィン・ポーブウォールだ」

「え?」

「長いだろ? だから本人はジャンヌと呼べと言っとった!」

ホントにジャンヌさんなんだ!


 「わかりました、それとあの人、元弓兵なんですよね?」

小さな声で聞いた。   

「よく知っとるな、 そうだぞ、優秀だったようだ」

「あの、今は受付なのは、何かあったからなんですかね? もったいないなと」


 「ああ、他国の戦でな、かなりひどい戦況だったようだ、それでな」

「やはりそうですか」

「弓をやめるまではいかんが、しばらく休みたいらしいな」

「スカウトしたいですけど、まだ無理のようですね」


 「わしからも言ってやろうか?」

「それとなくお願いできますか? 怒らせない程度に・・」

「おう、わかった!」



 名前はわかったし、取りあえずプレゼント作戦だ。





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