表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
クリスタル・ロード ~失われない大国の王を目指して~ 【22000PVを感謝します】  作者: 前田  裕也
2 目覚めの章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

62/200

クリスタル・ロード 0062  ポーション開発

 本気出しました、おかげで疲れました。

「はい皆さん、お疲れさまでした~ では自分の問題点などよく考え対策をしてください いいですね」


 ぐったりとし、座ってお茶を飲んでいたらリーシャが後ろに回って何かしている。

肩のあたりに手をかざして念を込めているのだろうか?

「ん?」


 「動かないでね、今、回復魔法をかけてるから」

そう言って更に気合を入れている。

「出来るようになったんだ、いつのまに?」

「少しだけね、でも頑張ってレベルアップするから、 う~ん!」   


 「リーシャは攻撃より回復とか支援系の方が向いてそうね」

フレアが来て笑顔で言う、冷やかし気味である。

「お母さんにもそう言われたんですよ、攻撃だと上達遅いって」

「いいじゃない、ネビィの支援担当で、頑張って!」


 少しずつだが、確かに身体が楽になっていく、これはいい。

初歩でこの程度なら期待できそうだ。


 「それにしてもネビィ一人で敵の役は大変ね、うちの男性二人連れて来ましょうか?」

「いいんですか、魔法塾に入っていないし、仕事もあるのに」

「いいのよ、 鍛錬になるしレフなんて練習サボって体なまってるから」 

「あ~、そんな事言ってましたね」


5分ほど経つとすっかり楽になった。

「ふう、 どう?、どんな感じ?」

「すごくいいよ、疲れが吹き飛んだ、 これならかなり上達しそうだな」

「えへへ、 そう?」


 などと言っていると、フレアが一人にやけている、何なのかな?


 「そうだ、ネビィ、固形のポーションの試作品出来たよ、試す?」

「あ、試す試す! 早かったね」


 「固形ポーションて、何?」

リーシャが取りに行くとフレアが不思議そうに聞く。   

「言ってませんでしたか? 携帯しやすくと考えた物なんですが、お菓子みたいに」

「ええ~、液体じゃなくて? そんなのを考えたんだ」


 「それに栄養を加えると、回復と食事の両用にできるかもと考えてまして!」

「え~~~~っ」

「しかもこれを販売して収入アップ、しかも独占販売できればなど・・」

「そこまで・・・・」

「秘密ですよ、パーティー グレン・グロフの収入でもありますから、ね♪」


「あらあら、まるでヤリ手の商人さんのようね」

微笑みながらそう言った。


 3人で試食してみると、まあまあという程度となった。   

「もう少し甘くとか、果汁を加えるとか味を色々変えてはどうでしょう?」

「そうですね、コーヒーやバター、チーズの味なんかもいいんでは?」

「私は、ハチミツやミルク味がいいかな~」


 原料のポーションはうちで安く出せるから、価格を抑えられるはず。

ぜひ母さんと相談しよう。

それに領主様に話して、独占販売にしてもらえるのではと思う。

『なにとぞ、良しなに』である。


 でも自分の利益の為ではないぞ、この街と、この国の為だ。


 その件を母さん達に話して許可を貰うと、領主には父さんから話してくれる事になった。   

「利益の3割を税金として納める事にしてはどうかと思う」

なるほど、それなら通りそうかな、3割で済むかどうかだけれど。

 

「しかし我が息子ながら、なかなかやるではないか?」

「あなたは商人のような事は苦手ですものね」

そう言ってくすくすと笑う。


 

 しかし、後日、その話はあっさりと(まと)まることになった。

「私の頼みを聞いてくれたしね、子供という事も考慮して、税金は2割にしよう!」

おおお! 大成功の予感である。

後は量産化と販売ルートだが、そちらは問題なさそうだ。


 4人組+露天商さん+リーシャ+自分で7人、それに昼間だけアイリスが来てくれそうなのだ、 アイリスは退屈しているので喜び、ギルド長の許可が出た。

「ポーションの固形化とは、妙な事を考えたな」

そう言ってギルド長は呆れながらも感心していた。


 もちろんギルドでも販売するし、そちらの利益にもなるのだ。

領主のお墨付きがあるので反対はできないだろう。




    ==========================


 翌日、外でムーアさんに呼び止められた。


二人だけで話がしたいというので家の裏手に行くと、どうも嫌な予感がするという。


 「あのお婆さんが来たんですか? でも結界があるのでは」

「そっちじゃなくて、この街に関することかな? 地脈の流れが不審なの!」  

「でも、災い感知は反応なしですよ?」

首飾りは何も出ていない。


 「あ~ 、それは狭い範囲での事だから、地脈はもっと大きな事に関してね」

「大きなとは、この街や国の?」


 「そう、詳しくは後で話すけど、悪い流れが出てきてる、魔物が来た時よりも」


「え?!」




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ