クリスタル・ロード 0006 追われる4人組
マジマジと見るが 、やっぱり魔物の様で冒険者らしき4人が追われている。
なぜ街の近くで魔物がと思うがそれはさておき、助けないと。
でもどうやって? 今から街に助けを呼びに行って間に合うか?
無理だろうな ・・・・・どうする?
4人が逃げるしかない相手を、自分が倒せるか? それも無理!
自分にそんな戦闘力は無い、相手は大型の牛ほどのサイズだ。
じゃあどうしよう、 見なかったことにして帰るか・・寝覚めが悪い。
手持ちの武器は、父さんから貰った暗殺?道具と、雷玉があと3個。
雷玉を投げるにしても相手は走っているからな、だいぶ外れそうだ。
止まってくれるといいが、何か方法は? と、見回すが・・・・
うーん、 ん? 馬車の車輪らしきものが転がっている なんで?
が、痛んでる・・捨てたらしいな。
回りをよく見ると古い樽やら何やら、いろいろ捨ててある。
不法投棄かよ、ダメだろ!
とか言ってる場合ではない、助けねば。
これをどんどん放り込む事にする。
岩場で木が少ないので転がりやすく、車輪などが底へ向かって行く。
魔物の気をそらす程度はできるだろうし、足が止まればなお良し。
と、大きめのタルが魔物のそばで岩に当たって割れ、魔物の気がそれた。
チャンスと箱や岩など転がりそうな物を片っ端から投げると、ついに魔物は足を止め4人の獲物から目を離した。
ここで雷玉を取り出し、魔物目がけて投げる。
4人はだいぶ離れたので大丈夫だろう。
魔物の近くで破裂し、光が広がりドーンと沢に響き渡る。
驚いてる驚いてる しかも目がくらんでいるようでふらついているぞ!
4人も驚いているようで・・あ、転んだ?
ダメ押しでもう一つ投げておく・・・・・・・と、魔物の足元へ転がった。
すぐにまた破裂し、今度は耳をやられたのかその場で倒れた。
彼らは茫然としているようだが、見ている場合ではないのだ。
沢の上を近くまで走って行って登りやすい所を教え、誘導する。
早く逃がさないと。