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クリスタル・ロード ~失われない大国の王を目指して~ 【22000PVを感謝します】  作者: 前田  裕也
2 目覚めの章

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クリスタル・ロード 0059  大猟!

 結界で不可視にしておいて接近は対中型と同様、しかしここからは違うか。


大型となると逃げるより向かって来ると思われる、ナワバリに入ったわけなので、ゆえに慎重に対処、馬車にはジョーイとフレアが残り緊急時は離れる事にし、それまで遠距離攻撃や支援担当、男達は散開し草に隠れて接近。


 魔物がこちらの気配と匂いに気付いたらしき反応あり。


じりじりと接近し始めたので、レフとグロフは風上に移動し、自分は少し反対側へ爆弾を持って移動し投擲用意、タイミングを待つことに。


 敵の前と風下に投げて、グロフたちの方へ追い込む作戦を決行だ。

ズン・ズン! と爆発し驚いた魔物は反対側へと走り、隠れていたレフたちはすれ違いざま攻撃し2頭は倒れ、矢による攻撃でパニックとなっている。

   

追撃で麻痺弾を投げて動きを鈍らせると、あとはふらついているだけだ。


 フレアが魔法で魔物の目に放水し目つぶしをしながら、レフ達と自分で攻撃、とどめを刺していくとすぐ4頭をしとめられた。


 同様に残りを追うが追加は2頭だけで、他は森に逃げられてしまった。


「あ~ もったいないですね」

「仕方ない、森の奥まで追うのは危険だ、今日はここまでだな」

「でも6頭だよ、中型と合わせて普段の4倍? 5倍行くかな?」


「爆弾の経費も有るからな、4倍弱か?、まあまあだけどな」

「それは別と言うことで、自分が勝手に持ってきたんで」


「それでも1日でこんなにとは景気がいい、この馬車も有りがたいし」   


皆で獲物を馬車に乗せて、ずいぶん重くなったので、皆は帰路馬車を押して歩く。

でも誰も文句言わなかったし、思ったより早く着いた。


 『ずいぶん早かったな、しかもこの量か』


ギルドでは驚かれて、解体の前に金を先にくれた。


「「やったー ♪」」

「馬車と爆弾の代金を払われば、な」 グロフさんは義理堅い。

「いりませんよ、入れてもらったわけだし、それと相殺(そうさい)で」


結界の効果を確かめることが出来たし、馬車も試せたから十分だ。


 「ああ、それと一つ考えたんですが・・・」

「ん?」   

「あの大きい方の魔物、生け捕りにはできないかなあ・・と」



 ギルド近くの料理屋に入って少し食べることになった。

時刻はまだ夕方だが、皆動いたせいで空腹となっているのだ。


「しかし、あれを生け捕りか? ・・・・・ どうやって?」

レフが呆れたように言う、やっぱり無理なのか?


「それに捕獲してどうしますの? 飼う気ですか? あれを?」

「ミルク採るの? 繁殖させるの? 牛みたいに?」


 「「「「無理!」」」」


やっぱりそうだろうか?   う~む。


「実は知り合いに獣魔を(あやつ)れるのがいて、教えてくれると約束なので」   

「ああ、テイマーだったか、珍しい能力だけどな」

「しかしあれは、習えばできると言う事ではないだろう?」


 「とりあえずやってみて、駄目ならあの人をスカウトしようかと」

「「ええ~」」


「今の馬車では駄目なのか?」

「大物狙いなら人数を増やすか、戦闘力を上げなければならないし、後の事を考えなければと思いまして」


 「そこまで考えてるんだ、へ~、まだ子供なのに」

そりゃ、体は子供だけどね。


 「強化した馬車を複数で、獲物を追う! いいと思いませんか? 実入りが増える」

「そりゃ、できればな」


 「なるほど、子供とは思えない向上心だ、 出来るかはともかく、試すか?」


 丁度料理が運ばれてきたので休憩がてら食べ始める、酒も多めだ。


 「ん~、久しぶりの依頼達成と、酒! いいね~」

「でも皆、ほどほどにな、後で夕食がある」

「大丈夫よ~、 そっちは別腹だし、まだ入る~」


 「そうだ、ジョーイさんに聞きたいことが・・・」

「ん~、何~」 夢中でほおばりながら話している。


「その弓、特殊だけど、誰の作なんですか? 普通の職人ではないですよね?」

椅子の後ろに立てかけているのを指さす、強度を変えられる機械式だ。   


 「これ? 私の父さんの師匠でね、名前なんだっけ? 故郷のね~工場(こうば)でね、弓の名匠(めいしょう)よ」


「それを量産出来たら・・なんて思って」

「量産?!」


「売るのもよし、使うのもよしで、仲間が増えれば持たせるとか、衛士隊で使うのも、一般販売にもできればと」


 「冒険者と、商人としての着眼だな、なるほど」

「確かに特殊だし、売れるかもな、しかしその人が造ってくれるか? 試作品てことも有り得るだろ、1点物かもな」


「他の職人には無理かなあ? それと同じ物を造るのは・・」   


 「勝手に作っていいのか? 特別製だろ?」

「礼儀には反しますよね? 質は別として」


「う~ん、 頼めば造ってくれると思うけどね本人が、 少し遠いけどね」

「ちなみに値段は?」

「ふつうの3倍? 4倍だったかな? 私は貰ったんだけど」


 その程度なら何とかなりそうだ、この調子なら収入増えるし、情報集めもすれば。


「それにこれ、受付さんにプレゼントしたらどうかな~ と」

「あ、それいいかな? 気にいってたみたいだし」


ジョーイはニヤリとして言う。


「それで私の師匠になってくれたらいいな~、 仲間だとなお良い!」


「あの人が入ってくれたらかなりの戦力アップですね」



勝手に想像してはいるが、そううまくいくか?




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