クリスタル・ロード 0023 顛末!?
「ファイヤー・モンスター!」
「なんの!強化・瞬足!!」
父さんとリーシャ母さんの勝負になってしまっている。
「ちょっと待ってくださーい !」
お嬢様が慌てているが、2人には歯止め効かないか?
「もうっ ビッグ・ウェーブ !!!」
え?
「なにっ?!」
「あら !」
二人が、いえ自分も驚く。
ドドドドッ と音が辺りに響いて大波が向かって来る。
これは・・大魔法なのでは?
「おわっ」
「キャッ」
「自分も?」
ドン! と大波をかぶる 当然流される。
ザ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ン
ざざざざざざ ざん シャワシャワ・・・・・。
「う~~~~~~~~」
「むむむむ・・・・・・」
「まあ、こうなりますよね」
レフとグロフはどうなったろうか・・・・・・少し流されたが無事なようだ。
「リーシャ、 リーシャはどこだ? 無事か」
辺りを見回すがいない? どこだ!?
「大丈夫ー 」と遠くから声がする。
林の中、大木の陰にいる ほっとした。
「慣れてるから、へいきー !」
慣れてるか、あの母さんだからね、うちの父さんの事もね。
リーシャとフレアお嬢様以外はずぶぬれである。
しかも土魔法を散々使った場所なので、泥水なのだ。
ようするにみんなかなり汚れている。
「「「「「う~」」」」」
「今日はこれまでだな」 これは父さん。
「そうね、しょうがない」 リーシャの母さん。
「すみません師匠、やむを得ず・・・」
これなら穏便な結末か。
雇われた男2人は茫然としている 薬はもう切れたかな?。
「リーシャー、 帰ろうー」
「はーい!」
遠くから返事がする。
ててててっ と元気に走って来る。
「野イチゴ 一杯採れたよー、 あとキノコとサクランボも」
この子だけ別世界の住人のようだ。
自分らは泥水でずぶぬれで、ビチャビチャと音を立てて歩いていく。
帰ると母さんに怒られました、あまりに汚いので。
父さんが一番ですけどね。
「な、何があったの?」
ジョーイが驚いて聞く。
「まあ、その~」
レフが言いよどむ。
「少々ハードな訓練でな」
とグロフ。
そのうち慣れるだろう。
自分はこの体に入る前の記憶もある。
ずっと前からこんな練習をしていたようだ。
でもこの体の、前の人? 魂? は、どこへ行ったのだろう?




