表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
クリスタル・ロード ~失われない大国の王を目指して~ 【22000PVを感謝します】  作者: 前田  裕也
1 迷いの章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

22/200

クリスタル・ロード 0022  行きますよ!

投網(とあみ)とは普通、魚を捕るために使われるもので、人相手ではありません。


でも生け捕りにするのに都合が良いので、時には対人にも。

しかもこれは絡まりやすくしてあるので、効果的なのだ。


「う、うおっ」

グロフがあせる 幻覚も効いているだろうから、網とはわかっていないかもね。

二人とも戦闘力低下かな?

でもまだ父さんがいるのだ。


「よろしい!、それでこそ我が息子だ」

腕組みして満足げに笑う。

「では私も、成長した息子に敬意を表して!」


さっきのとは別の木剣を取り出す やや長めだがたぶんそれだけではない。

   

「行くぞ、これを(かわ)して見せろ」


そう言ってすぐ、剣を投げつけて来た が、その程度では当たらない。

腰をひねってよける。

でもこれで終わりの訳が無い、そう思ったら剣にワイヤーが付いていてすぐに引き戻す。


「どんどん行くぞー」

剣を振り回しながら投げて来るので、長刀の様でやっかいである。

よけても(はじ)いても次々に向かって来る。


でも父さん相手ならこちらも遠慮いらないだろう。

(そで)に仕込んだアイテムを発射である。

これも魔法弾で、体にくっつく種を数十ばらまき、すぐに芽を出し(つた)になる。

体に巻き付くのだ。


「ふっ こんなもの、甘いぞ!」とツタをどんどん切るが、どっちが甘いかな?

それは新型なのだ、切るとそこからどうなるかわかるかな?


「何っ? こ、これは?」

そう、硬化するのだ、どんどん切りにくく、そして締め付けていく。


「父さん、これならどうかな?」

「ぬぬぬ、おのれ」

蔦はさらに伸びてまきつき、堅くなって敵を捕らえるのだ。


これで終わりか?

「くっ、これで勝ったと思うな! ファイヤーホイップ!」  

「え!?」


父さんの体に火が点き、細い炎が巻き付くように蔦を焼いていく!

えええ?

数秒で焼き尽くしてしまった。


「ふっ、どんなに堅かろうと所詮植物よ!」

そりゃそうですけど、服が焦げてますよ! 煙出てるし。

火傷(やけど)してるのでは? 


 「やるではないか、ますます良し! では私も少し本気でな!」

うわー やっぱりそうなりますか。   

 「ファイヤー・エンブレム!」


範囲魔法だ 敵を中心に炎の領域を創る 半径5mほどで父さんの魔法ではそれほどの威力ではないが、熱いのは十分だ。


「エンブレム! エンブレム! エンブレム!」 炎に囲まれる。

「おっとっ と、 と、 あちち」

たて続けにやられると逃げ回るのが大変だ! 靴が焦げてきた。


「あーっ ちょっと! 子供相手にそこまでやる?!」

観客が騒ぎ出した、リーシャの母さんだ。


「口出し無用! これは親子対決だ!」   

仁王立ちで睨みつける。

「む、 あっそ、 じゃあ口出しじゃなくて加勢する!」


え え?

「アースファング!」 

父さんの前の地面から(とが)った岩が突き出て頭を狙う。

素早く身をかわす父さん。


「まだまだ行くわよー! マルチファング!」

岩が次々出て父さんを追いかける。


「なんの、これしき! 強化拳発動!」

拳で岩を砕く! 砕く! 体当たりもある! 片っ端から岩を砕く!  

破片がこっちにも飛んでくるので危ない。


自分は魔法使えないので頭を抱えて伏せている。

リーシャが巻き込まれていませんように。


「あ、あの、師匠! 危険じゃないですか? 落ち着いて!」

その通りです、できれば止めてください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

「面白い」、あるいは「まあまあだな」と感じた方は下の欄の

☆☆☆☆☆への入力、ブックマークに登録などをしていただけると

作者への強化や回復魔法となりますので、ご助力をお願い致します。

             m(__)m

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ