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クリスタル・ロード ~失われない大国の王を目指して~ 【22000PVを感謝します】  作者: 前田  裕也
2 目覚めの章

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208/208

クリスタル・ロード 0208  未知の場所は危険な香り

ここに馬車があるのだろうか。

それらしき物はどこにも見えないが、本当に? 隠してあるのか?


「変わった乗り物だって聞いたけど、どこだろね、駅舎があるのかな」

「それらしい物は見えないですわね」


ジョーイ達もいくらか聞いてるようだが、詳細は不明か。

しかしどこだ?

皆、近くから遠くまで見回すが見当たらないのは同じのようだ。


「しょうがない、そのうち現れるだろう。 先に進もう」


グロフが促し皆が渋々歩き始める。

まあ歩くのは嫌じゃない、景色がいいし気分も良い、今日はたいして進めなくともゆっくり見て回ろう、空を見上げるとずっと高みを大きな鳥が飛んでいる。


あの鳥も気分良さそうだ。


・・・・・・・・ それにしても大きいな、それになんだか、・・?

近づいてくるとなお大きさがわかるし、なんか妙な物が。

何だあれは? 変な物が付いている・よな。


「皆、警戒を! 魔物の危険あり」


ジャンヌさんが初めて口を開いて、弓を構えた。

さすがに元弓兵で目が良いし気配に敏感、それに強力な弓を微動もせず引いている。


「ん、ちょっと待て!!」


グロフが空を見上げながら手を上げて叫んだ。  


ジョーイも弓を構えようとし、レフ達も武器を出そうとしていた手を止めた。

皆が見上げている空では鳥が近づきだんだん大ききさがわかり、カゴを背負っているのが見える。


「なんですの、アレ?」

「もしかするとあれが・・・」


大きい、ドラゴン顔負けの鳥が降りてくる。

カゴを体に付けているが、馬車代わりの乗り物とはあれなのか? あの鳥が?

大きな翼は4枚で両翼は10m以上あるしそれなりの体で、皆が乗っても飛べそうではあるがあれに乗るのだろうか、正直怖いのだが大丈夫なのか。


もう目の前まで来ているがかなり大きい、これは10mどころではないな。  

でかい。


直前まで来るとブレーキを掛けるように大きく羽ばたいて空中で停止したが、ボッ と凄い風が吹きつけ台風のようで体が飛ばされそうになった。


「うおっ」

「ひゃっ~」

「とっとっと、わわ」

「ひゃ~~~っ」


リーシャ達は自分とジャンヌで支えなければ危なかった。

何て止まり方なんだ、まったく。


「あ~~っと、ごめんね、 まだ飛ばせ方が慣れて無くて。 でも大丈夫、落っこちたりしないからそこは安心してよ」   


誰の声かと思うと鳥の太い首の陰から長い髪で日に焼けた若い女が顔を出した。

ジョーイのようなタイプだが少し野性的でやや筋肉質の初めて見る人だ。


「これが話に聞いていた馬車の代わりなのか? これは驚いた」

「そう、私が御者のメイディ、よろしくね。 さあ乗って乗って」


鳥の首にまたがっている娘は快活に答えてグロフに促し、鳥の背のカゴから手早くはしごをパタパタと下ろした。

折り畳みで階段に似た物なので上がりやすいが、少し高く2m以上あるのでこれは子供やお年寄りには問題ありかな? 観光用ではないから取りあえずは良いか。


「凄いね~,これに皆で乗って飛べるのかな~」

「かなり高いかな? 雲の上? ドキドキ、ドキドキ」   

「ヒャ~ これで行くの、ホントに? 速い? 怖くない? 危なくない?」

「落ち着きなさいあなた達、いざとなったら鳥ごとき私が丸焼きにしてやりますわ」

「お前も落ち着け、焼いてどうする」


観光気分の娘たちと少し動揺したお姉さんたちがいるが、自分等は冒険者。

少々の危険や未知など、ものともしないのだ、などと思っているうちに浮かび上がって地面が離れて行く。


「座ってベルトを締めててね~ 落ちないようにしっかりとね」


その注意は飛び上がる前にすべきだと思うぞと、リーシャ達のベルトを確認しながら自分も座ると既に空高くまで上昇している・・ 速い。

さっきまで見ていた高い岩の塔がもう下に見えるほどで、さらに上がっていく。  

羽ばたきはゆっくりで静かなのに4枚羽だからか、魔法なのか、旋回しながら浮かび上がるかのようにどんどん高度を上げる。


「うわあ~ 高い~~、見て見て」


リーシャが指さす先には先ほどまでの岩の塔よりずっと高い岩棚が見える、幅は数キロかずっと遠くで雲に隠れていたのか地上からは見えなかったが、遠いのに圧迫感があり迫力が伝わって来る。


「見ごたえあるだろ、私でもあそこまでは行った事無いんだ。 まだ許可が出なくてね、早く行きたいんだけどさ今はこれの飛行訓練中だから」


自分達は実験台のようだがそれはしょうがないか、練習は必要だしこれも仕事。

それに真っ先に見回れるのは気分が良い、まだ面白い物がありそうな気配、お宝があれば貰えるか売れるだろう。


「じゃあどこに行くの? あの辺は? 」


アイリスの指の先には岩のドームのようなものがありその近くには水か蒸気がふきだしていて、目を引くのは確かだ。


「行きますか~? 危険かどうか不明だけど~~」


皆が顔を見合わせる。

不明な場所、冒険の血が騒ぐ・・・・・




いつも読んでいただきありがとうございます。

今年もよろしくお願いします

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