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クリスタル・ロード ~失われない大国の王を目指して~ 【22000PVを感謝します】  作者: 前田  裕也
2 目覚めの章

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137/200

クリスタル・ロード 0137  国王暗殺・・か?!

フレアとクリーグが回復をして回っている。


危なかった人もいるが、何とか助かったようだ。

リーシャを探してふらついていたら、自分の回復順が回って来て楽になった。


「リーシャならあそこにいるよ」

ジョーイから言われて後ろを見ると、兵士を介抱していた。

「無事だったか・・」

ほっとした。


「ネビィは毒に強いんだよね、お父さんに鍛えられて・・ 聞いてるよ」


ジョーイでさえ知ってるのか、それなら兵士を優先で介抱するのは当然か。


「あ、リーシャが他の人を()てるから、焼いてる?」   

「え? 違う、無事で良かったなと」

「また~~、ひゅーひゅー」

胸をつつかれる・・この人は全く。


「ネビィ、回復したんだ・良かった」

リーシャが来た。

「私は杖に守られて無事だから、これ飲んどいて」

小瓶を渡されるが、これは毒消しかな?


「効き目の強いのは他の人に使っちゃったけど、これも効くから念の為飲んで」

う~~ん、苦いが仕方ない。



「それにしてもあいつら、あっさりと引き上げたな」  

顔をしかめながらゆっくりと立ち上がり、レフがグロフに言う。

「傭兵だしな、切り捨てられるのもあるから割に合わないと思えば、引くさ」


「あれはやはり国王の殺し屋ですの?」

「だよね~?」


「そうだな、そう言ってはいないが・・ 当然だろう、ただ・・・」

フレアとジョーイにグロフが応じるが、なにか含みがある?


「領主を狙うならともかく、ここに来たからですよね」

クリーグが言葉を続ける。

この人は領主が派遣した魔法使いだし、何か知っているのだろうか?


「陽動かとも思いましたが、ネビィ君を狙った感がありますね」   


自分? 確かに()ると言ってたが、ついでなのではと思うが。


「向こうはスパイをだいぶ前から派遣しているようなので、彼の噂を知ってるかと、

この遺跡を見つけたのも彼がきっかけだと・ゆえに警戒してるのでは?」


「子供だろうと芽が出る前につぶしておく・か? えげつない王だな」

渋い顔でレフがつぶやく。

「王が尊敬されるとは限りませんからね」

フレアが苦笑している・・彼女も色々聞いているのだろう。


  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


領主が交代の兵士を派遣してくれてケガ人は交代となり、遺跡の入り口は再び塞がれ

、今度は毒消しのアイテムもあり守りが固められている。   


威力が控えめな武器も見つかり一安心となったが、あいつらが退却する前、めぼしい物を見つけたとか言っていたが何の事だろう?

兵器ではないし、警備用の剣だろうか? 気になるんだが。


その後調べてはいるが何を持ち去ったのか不明である。


「ここの物なら何がしか価値が有るしな、鍋や皿でも金になればいいんだろう」

レフがそう言って笑うが、本当にそうだろうか?


しかしわからなければ仕方がない。


それより問題は国王か!

表では懐柔を示しながら、裏では暗殺を企んでいるがこちらはどうすべきか?

黙って待っていてはいずれやられるだろう。   


「それに関しては領主様が考えているから」

クリーグが僅かに笑みを浮かべている・・・子供が考えなくて良いと思っているか?


「こちらだって表立って動くわけにはいかんだろ、ならここだけの話、暗殺か?」

グロフが渋い顔だが、国王相手に可能だろうか? 

暗殺の人材だって、必要だろうに・・・・・いるのか?。



そんなことを考えながら、取りあえず街に戻る事になったが今度は遺跡の美味い物を

ずいぶん持って帰ることが出来、お土産とする事になった。


「美味しい物、いっぱい、果物、木の実、肉、野菜 ♪」

ジョーイが変な歌を口ずさむ、スキップもありで。


また宴会になりそうだが、今度は呪術師さんにもずいぶん食べさせられそうだ。


呪術師? 呪術?


何だか引っかかるような感じがしたが・・ 宴会の準備が始まって紛れてしまった。




最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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