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クリスタル・ロード ~失われない大国の王を目指して~ 【22000PVを感謝します】  作者: 前田  裕也
2 目覚めの章

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133/200

クリスタル・ロード 0133  襲撃

誘拐か・・・リーシャの事は、ばれてないはずだから、領主の身内。

あるいは暗殺、領主を・・・しかし警備が厳重。


ではどんな手で?

警備を掻い潜る、あるいは陽動作戦で警備を手薄に?


遺跡にまた入り、使い方のわかった兵器と同じものを運び出しながら、次の調査にかかる為リーシャは杖と取り組んでいる。

自分は護衛役で、他にはジャンヌ、クリーグ、グロフ、レフ、フレア、ジョーイだ。


当然リーシャと杖の役割は極秘事項である。

ゆえに護衛も信用度の高いメンバーのみ。


レックス達は離れて待機で、運搬役となっている。   



そろそろ休憩にしようかと思っていたその時、遠くが騒がしくなった。

またレックスが騒いでいるかと見ると、兵士が走って来て叫んだ。

「襲撃だ!」


襲撃?! 国王軍か? やり合う気か? 正気だろうか。

「国王の兵が?」

近くにグロフがいたので聞いたら、緊張した顔で振り向いた。

「違うだろうな、表立って仕掛けるわけにはいくまい・外部の傭兵だろう」


「兵器を出そう、こっちの武力を見せつけてやろう!」

レフが叫んだ。

「そうだな、2台は用意できてる」   


『 待て!! 』

杖がリーシャを通して言った。

『あれは威力が有りすぎて遺跡が吹き飛ぶぞ、もっと抑えた物でないと!」


「しかしそんなのが有るのか?」


『これから調べるが時間がかかる・今までのは大きいのばかりだ』


「ではゴーレムを盾にしながら時間を稼ごう、遺跡の剣などもあるしな」

『それでよい』


では自分も、遺跡の剣を使うことに・・ これなら切れ味が違う。


ジャンヌも矢は遺跡で手に入れた物だ。

強力な弓は最大強度へと切り変えられた 本気モードとなった。   

寡黙ながらも真剣な目で準備を行う。


「実戦は久しぶりだね、しかも人間相手とは」

クリーグは不敵な笑みで杖を持った。

そう言えばこの人もいたのか、Bランクだったか?かなりの腕があるはずだな。


「リーシャは離れないでくれよ、必ず俺が守るから」

「うん、お願いね」

杖が調べている間、自分が護衛せねば。


それにしても遺跡の入り口は塞いであるはずだが、どこから入ったんだ?

兵士の見張りがいたはずだし、破られるなんて。


「領主の館を固めるために兵を()いたせいかな?」   

グロフがつぶやきながらゴーレムを動かしている。


遺跡を塞いだせいで油断したのか。

でも正規の兵士を相手に押してくるとはどんな相手なのか? まだ見えない。

だが廊下の先が更に騒がしくなっている。


そして兵が倒され敵が来るのが見えた。


「へっ、 お上品な兵隊さんはこんなもんか? つまらんねえ」

剣を担いでふんぞり返って、実に不遜な態度だ ー 切ってやりたい。

こいつらは盗賊だろうか? 兵士には見えないが戦い慣れているらしい様子だ。


あり合わせで造ったような防具と傷んだ剣だが、腕は立つし度胸がある。

細身な方だが筋肉は有り無駄がない。   

もう一人後ろから現れた。


あれは女か? 

ターバンを顔にまで巻いて、ほぼ隠しているが小柄で女のようだ。


その時ジャンヌが弓を構えて男の方を狙っていた。

放たれた矢が鋭く飛んで顔に当たる瞬間、首を傾けて奴が(かわ)した。

「おっと!」

今のが当たらないとは、やはり相当な兵らしい。


「今のはたまげたな、いい弓兵がいるじゃないか! へえ」

「油断するなよ、向こうにも強いのがいる」


その通りだよ、リーシャの護衛で無ければすぐに斬ってやるんだが。  


敵が後ろからさらに数人加わった。

こちらの兵士は押されて下がってしまっている。



大型の兵器が使えない今の状況では、戦力で劣っているようだ。


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