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クリスタル・ロード ~失われない大国の王を目指して~ 【22000PVを感謝します】  作者: 前田  裕也
2 目覚めの章

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126/200

クリスタル・ロード 0126  そして武器庫へ

「鍵があったか!?」


グロフが走り寄って来る。

「さっそく試せ! お宝!じゃなくて、これで動くはずだ」


言われた通りメダルをテーブルの窪みに置くとテーブルやガラス板に文字が現れた。

それが他の物にも起こり、周りへと次々に伝わっていき部屋全体に文字が広がる。


「おお!」

「うわあ~」

文字は色とりどりで大小様々だ・・ 読めないが。


「う~ん なんて書いてあるんだ?」


『呪文でな、この地を守れ、悪しき者を探せ、災いを滅ぼせ、 と」   


ずいぶん省略しているようだが、この地を守れ か。

「これで武器が出てくる・・ そうだな?」


『そうだ』


****************


杖が言った通り、そこの仕組みが作動すると別な倉庫へ続く通路が開く。



そうして武器が現れた。



皆が倉庫の前に集まって茫然と見ていた。

「ついに見つけたか!」

「やったな」


「これ全部武器ですか? 使い方わかります?」   

「すぐ領主へ連絡しよう!」   

「すごいな、これが遺跡の魔道具! どれほどの力が・・?」


「報奨金がかなり出そうね~」

「またあいつの手柄かよ、ちっ」

「お前は黙ってろ!」  グリグリ 

「痛てて」


てんでに言っているが、これで領地を守れるか心配はないのだろうか。

強力な武器はありがたいが、これを狙ってなおさら争いになるのも有り得るのに。


「ネビィ、心配事?」

リーシャが寄って来て言う・・・ この子も巻き込まれるかも・な。   

自分は昔、多くの身内と仲間を失ったのだ。


今度はそうならないように、間違えないように・・・・ そう思ったとき、

いつの間にかリーシャを抱きしめていた。


「え!?」

「お?」

「ちょ・・」

「おや」

「あらまあ」

「ほう」

「・・・・」   


まわりから声が上がり、視線を感じる。


あ、ついそんな事をしてしまった。

リーシャが固まって赤くなっている。


「なんだあの野郎! 女を連れてきてあんなことを・モガモゴ・・」

「お前は黙ってろって、な!」


すぐに離れたが、見られていた。

「変なことして、ごめんよ」

「あ、ううん、  戦の事考えたんだよね・」


リーシャはすぐわかるか・・やはり幼馴染なんだな。


昔もそんなことがあった・な・?   



「よーし、じゃあ領主に連絡だが、クリーグ氏が連絡アイテムを持っていたな?」

「はい、引き受けましょう」


グロフが我に返り支持を出すと、みな仕事に戻る。

武器を調べるために他の人は倉庫に入っていく。

レックスは引きずられているが。



武器の使い方はわかるだろうか。

間違った使い方で事故は起きないだろうか、つい悪いことを考えてしまう。


「使い方は杖が大体わかるって言ってるよ、少しは書いてあるって」

「そうか・・それなら良かった」



自分達も行かなければ・・・ 運び出すことも考えないと。   



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



警備室から進んだところに転移盤があり、そこから飛んだ所に武器倉庫があった。

やはり武器は他の物とは別の区画で、どれほど離れているのか見当もつかない。

運び出すのも転移盤らしい。


「おお、来たな、その杖が無いといまいちわからんでな」

皆あちこち見ているが、頭の上に?マークが少々出ている。

レックスは少々じゃないが。


色々な物がある。

大砲のような、幅の狭い弓のような、投石機のような物など・・・

だがどれもごつく、頑強で、高精度だろうと感じる出来で、どれほどの威力か試す前から感じられるほどだ。


『運ぶ方法は見当ついた、どれから調べるかな? 全部となると時間がかかるが』



どれから使うのか・・だな? 領主に決めてもらうか? それとも?




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