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クリスタル・ロード ~失われない大国の王を目指して~ 【22000PVを感謝します】  作者: 前田  裕也
1 迷いの章

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クリスタル・ロード 0012  妖蛾鳥

「こりゃどうなってるんだ?」

「まさか、私達のせいなの? やばいよ」

「しかし自分らの時は1頭だけだぞ、街に近づくだけでも珍しいし」

「でも、あの沢の方から来てますわね、あそこを通ってでは?」


あの4人組が慌てているが、この騒ぎに関係していると思っている?

「どっちにしても対処はせねばな」

大きな人が(やり)を構え、猪のような魔物をしとめた  おお、一刺しだ。

「そうねーっ、考えるのは後回し!」

弓を構え小さめのを次々射る。

アライグマのようなのや、イナゴ、サソリもどきなど、種類が増えてきたが臆することなく仕留めていく。  

「では私も本気でいきますね」

大きな杖を構え詠唱を開始し狙いをつけた。


「青き炎!」

短く青い火が鋭く発して魔物を貫く。

早い魔物も2匹、3匹と仕留めている。


「俺を撃たないでくれよ、出るぞ!」

言いながらレフは通りの真ん中、前方へ走る いわゆる前衛か。

あの人大丈夫なんだろうか? 一番 (あや)うそうなんだが。


しかし顔の前で斜めに剣を構え、すれ違いざま一瞬振ると魔物が切られている。

その後は向かって来る魔物たちを滑るような足さばきで切り付けていく。

速い! 切った魔物が地に付かないうち、次のを切っている。

むーん、 トラブルメイカーとは思えない剣技! (関係無いかな?)

  

 でもあの人達、あれほどできるのに何であの時は逃げるだけだったんだろう?

よほど強い魔物だったのか、1頭だけだったのに。


「表はどう?」

その時後ろから聞かれた。

リーシャの母さんだ。


「順調に倒しているようです ケガ人はもういないかな?」

一般の人は避難したらしく、通りには冒険者が()って対応している。


「でも変ね、魔物が来たら街の門を閉ざすはずが、流れが途切れない」

「そ・・・」

 それもそうだ。


この前は門を閉めているのを見た。

門に何かあったのか ?!  


 その時、遠くから今度は鐘が鳴った。

笛ではなく、鐘がせわしなくカーンカーンと打ち鳴らせられている。

「おい、これは・・・」

表の人達に緊張が走る。

「警戒ではなく、非常事態ですわ」


今度は何が起きるのかと思っていたら街並みの向こう、空に大きな鳥?

コウモリ?蝶? 妙な物が見えた。

「あれは !?」

リーシャの母さんが頭にのしかかるように身を乗り出す。

重いです!


妖蛾鳥(ようがちょう)!」  

蛾?  鳥?

なんですか、それ?

見ているうちにどんどんと近づいて来て、その大きさがわかって来た。


羽を広げると幅約6m、サイズの割には身が軽い。

ピンクや紫など毒々しい派手な羽の鳥だ。

地上からの攻撃、矢や魔法弾をかわしながら飛んでくる

「Bクラスの魔物よ!、みんな集中して対処を!!」

 頭の上から声がする。

そして詠唱が始まったが、少し長い?5秒を過ぎても攻撃しない。

まだブツブツと唱えているが、敵はもう目の前だ。


「インフェリップ!」

ついに攻撃が出ると炎の(むち)が数十メートル伸びつつ薙ぎ払う。

それは敵まで届き、羽の一部を焼いたが、すぐに消え、他の攻撃を避けつつこちらを見た。


 「おいおい、今の魔法って・・」

「Aランク? Bランクか?」と、ざわついている。

「Aランクですわね、私では無理!」


魔法ランクより敵に集中すべきでは、と思うが・・・・。

「みんな、あの人を援護だ! 攻撃の中心にするぞ!!」と、声が上がる。

攻撃の体制が整い、これで撃退できるかと思ったその時、コウモリのような群れが現れ冒険者たちを切り付け始めた。


まるで向こうにも援護が付いたようだった。  

これからは更新時刻を早めにして、できれば夕方にと考えております。

よろしくお願いします。

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