クリスタル・ロード 0100 彼らに幸有らんことを
短いです、本当に申し訳ない。
体調不良の為です。
「君には見せておこうと思ってね、変わった物が見つかってるんだ、君らも色々持って来たが」
領主はテーブルに6角形の水晶のようなものを置いた。
結晶と違い上下が平らな物なので人工だろう。
そばにランプを置いて火を灯すと・・・それを通して壁に映し出されたのは?
文字・・だろう、読めないが異国の文字らしいと思えた。
「内容は解読中だけどね、これは記録・・書物なのだろうと思われる」
時間がたつと別のページが出てくる・・・少し経つとまた別のページが・・。
「このように自動でページ送りされるが、どれほど記録されるのか現在200Pまで確認したが、6角の面ごとにだから1200ページ以上だろうな」
「それに君も見つけた武器の事も・・これは短刀だが刃が今までとはまるで違う、不思議な材料で軽いがよく切れる、製法がいずれ見つかるだろう」
製法、そうか、それがわかれば複製が出来るから、国力が上がる。
「まずはこの国の為に造り兵士の為にだ、他国に売る場合は少し質を落とす」
「売らない方が良いだろうが、独占だけでは他国を警戒させるし、いくらかは・・」
ニヤリとしながら剣を置いた。
「それにゴーレムの新種? 君らのパーティが見つけたのは実に凄い!魔法を使えぬ者でも操れるとは、あれも宝だ」
「様々な応用が考えられる、畑や工場、防犯、そして軍用も・・だ」
軍用も・・・だな、嫌な話だが仕方ない事だ。
弱い国ではいずれ蹂躙される、国を守らないとな。
「それに日用品類だって、発見があるんだ、解析できれば他の物が出来るし」
「それで、あの信徒たちに反撃できる物は見つかりましたか?」
「う~~ん 、痛い所だねえ、まだなんだが・・・・」
「そう、ですか」
一応杖があるが、あれは秘密なんだ・・・いずればれるかと思うが。
「呪術のグラナダ氏が、今考えている所でね 解読も有るしで忙しいんだ」
「自分に協力できることが有ればいいんですが・・・」
「おお、ありがたいね、 ではまた遺跡に潜ってほしいんだ、君は信徒に狙われてるし街中でトラブルよりは遺跡にいる方がありがたい」
なるほど、厄介払いにもなるか、しかしリーシャ達が心配だな・・。
「君の家族とお隣さんは衛士が守っているよ、陰ながらね」
「それは助かります」
それにしても・・・だが、あれほどの文明が・・・・・
「あそこの住人は、なぜいなくなったか判明しましたか?」
「あ~~、それね 仮説だが、別の世界へ行ったのではと思っているよ」
「別の世界?」
「そう、もっといい世界へと道がみつかったとしたら? しかし魔法などが使えない世界なら・・魔法具は持っていけないのでは?」
「そうか、良い世界なら・・、 流行り病では無かったか」
「その可能性もあるにはあるが、遺骨さえ無いからね」
悪い結果で無ければいいんだが、いずれわかるかな?
どうか彼らの魂が平穏でありますように。




