表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
クリスタル・ロード ~失われない大国の王を目指して~ 【22000PVを感謝します】  作者: 前田  裕也
1 迷いの章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

10/200

クリスタル・ロード 0010  新ダンジョン発見か?!

 その後、ギルドにいた4人組に雷玉(いかずちだま)を一袋渡す。

「おお、すまないな、銀貨1枚だったな」

大きな人が受け取る。


「払いは俺だろ、わかってるよ」

 渋々、財布袋から出している。

「そのとうりよ、レフ」

「当然ですね」

気が合う仲間のようだ、さすがは冒険者グループ。


「これ試すときはなるべく街から離れてください、あの沢とか」

「そうだな、街中ではまずいな、やるなよレフ!」

「しねーよ、 なんで俺に言うんだ!」

「あなたがトラブルメーカーだからです」

「そうよねー」

やっぱり気が合うようだ。

「でもあの沢、しばらく近づきたくありませんね、そう思いません?」

「だよねー、またあの魔物来そうな? 子供を返したけど・・」

「降りなければ大丈夫だろう、投げ込むだけなら」


 そこまでのところで聞かなければならない事を思い出した。

「すみません、あの首飾りの事なんですが、ちょっといいですか?」


露天商の事を言って、ずいぶん古い物らしいと伝えると皆でテーブルへ移動し話す事になった。

「高価ではないそうですが珍しい(しな)で、どこで見つけたかと聞かれまして」

「ああ、あれは・・・」

 4人が顔を見合わせ、うなずいた。

レフがゆっくりと懐から地図を取り出しテーブルに広げる。


ここがこの街で・・と指さしながら、沢に沿ってずっと行った先の山間部のあたりで魔物狩りをしていたと話し出した。

しかしなぜか皆、周りを気にしてか声が小さい。


「あの辺は小型で弱い魔物が多いから、俺達でもそこそこ稼げるんだが」

「だけど今回はさっぱりだったよねー」

「なぜか追い払われたようにお留守でしたわね」

「そこでだ、少し山へ入って探したんだが・・そっちもさっぱりでな」


そうしているうち暗くなってきたので、泊まる場所を決めようとしたら岩の間に屋根になるところを見つけたと。

「それがな、どうもダンジョンの一部だったらしい」

真剣な顔になった。


「先は崩れて進めなかったが隙間から奥が続いているのが見えたし、周りの岩にはな、よく見ると加工された跡があったんだ」

あの辺にダンジョンとは、初耳だ。


「朝になって改めてよく見ていたら、首飾りがあったんだ」

「崩れてなければね~、ダンジョン探索でお宝が見つかったかもね・・・」

「我々だけじゃ危険だ、どれほどのレベルかわからないし」

「そうですわ 未探査の所に4人だけなんて無茶ですよ」

「わかってはいるんだけど・・・・ うう」


「ダンジョン内は無理でも、もう少し探したかったが食料が切れてな、戻って来たというわけだ」

「その途中でレフがやらかしてね~」

ははあ、そういう経緯(いきさつ)ですか。

しかしダンジョンを見つけたらギルドへ報告義務があったような?


それを言うと4人は顔を見合わせた。

「そうなんだ、そうなんだが・・ もしかしてまだ何か見つかるかも・・とな」

「そうそう、もうちょっと探してから・・なんてね」

「そうですね、まだ私達でもまだできることがあるのでは・・と」

あー  だからみんな声が小さいんですね。

報告は少し後でと、そういうわけですか。


(きみ)も黙っててよ、またお昼おごるからさ、ね!」すごく愛想良い。

口止めですか、まあいいですけどね。

「では露天商さんには、その辺の山で見つけたとだけ言っときますよ」

「それでいいわよね?、よろしく~」

みな(うなず)いている。


 少し騒ぎを起こしてしまったので、ほとぼりが冷めたころにまた向かうそうだ。

そのときは一緒にどうかと、誘われたが・・・少し遠い。

うーん、考えておきますと言って席を立った。

父さん達に聞かないとね、一応子供だし。

 

 その時ギルドの受付にリーシャの母さんがいるのが見えた。

たぶん魔法塾のことで相談だろう。

声を掛けようかと思ったが忙しそうなので遠慮しておいた。


出口に向かっていると、なにやら外が騒がしいような?  何だろう?

ドアを開けると喧噪(けんそう)と、笛の音が入って来た。

あの、警戒を知らせる笛の音だ。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

「面白い」、あるいは「まあまあだな」と感じた方は下の欄↓の

☆☆☆☆☆への入力、ブックマークに登録などをしていただけると

作者への強化や回復魔法となりますので、ご助力をお願い致します。

           m(__)m

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ