皮から革に。私は腹痛。
いつもありがとうございます。
よろしくお願いします。
疑問もなく生活に溶け込んでいるけれど、牛や馬などの革製品。
あれ、凄いと思いませんか?
何がって?
しなるように柔らかく、生き物の皮なのに「生」じゃない。じゃないですか。
皮がいつまでも腐らない、なのにあんなにしなやかで。
大昔から使われている動物の皮。狩った動物の肉は食べ、皮も大切に使う。
革は昔から生活の一部でした。
エジプトの紀元前の壁画には、鞣し作業の図があるそう。
日本では、飛鳥時代に天武天皇が肉食禁止の令を出したせいで、馬や牛、豚の皮を手に入れるのは困難でした。労働・病死・寿命でなくなった牛や馬などから皮をとり革として使われていました。
その為、主に鹿や猪の皮を使っていたそうです。
革が出来るまでの手順を一部簡単に説明しますと…
革として使うための工程に、コラーゲン以外のタンパク質の除去があります。(お肉とか血ですかね)皮にタンパク質が付着しているとそこから腐敗しますので、なるべく丁寧にタンパク質を除去するそうです。
タンパク質の分解酵素は、パイナップルに含まれるブロメラインや、グリーンキウイなとに含まれるアクチニジン。いちじくなどに含まれるフィシンなどが使えます。
酢豚に入っているパイナップルは、肉を柔らかくする為なのは有名ですよね。
次は鞣しです。
tanning
日焼けもtanningと言いますが、革をなめすのもtanningです。
皮を叩いたりして繊維を砕き、皮脂を取り除きます。アラスカなどでは、皆んなで革を噛んで鞣したそう。手に入れた動物の全てを余す事なく使うため、地域や民族でそれぞれのやり方が発展していきました。
叩いた後、タンニンの液に漬け時間をかけてタンニンを浸透させます。
(今は工業的クロムでの処理が主です)
皮を柔らかく出来る成分タンニン。
タンニンはポリフェノールの一種だそう。
柿、烏龍茶、緑茶、コーヒー、チョコレート、ワイン、バナナ…
バナナの皮で靴を磨くと艶がでる。なんていうのは、バナナの皮に含まれるタンニンのおかげなんですって。 (聞いた事ないけど?
バナナの皮で磨かれた靴。
「今日の俺の靴、バナナで磨いたからピカピカだぜ!」
スベる事間違いなし。
肉料理に赤ワインや烏龍茶などのお茶を使う理由も、タンニンが肉を柔らかくするから。
甘く熟した柿を食べる鳥類。けれど緑の柿を食べる鳥類はいません。
青柿に鳥類に有害になりうる柿タンニンが含まれているのを知っているんですね。
自然って凄い。
自然のちからを借りると、死んだ動物の皮も腐らずに、しなやかな革として使えるようになるわけなんですけれど。
それが人間に効かないわけがない。
私は上記に挙げた、パイナップル、キウイ、柿、烏龍茶、緑茶、バナナ…などを少しでも食べると、(必ずではありませんが)まあ、だいたい2時間後くらいにかなりお腹が痛くなります。
冷や汗がこめかみのあたりをツーー…と通過するような痛み。
タンパク質分解酵素や、タンニンが私の肉を溶かしているのがわかる。
特に強烈なのはパイナップル、キウイ、柿、烏龍茶、緑茶…ほぼ全部!
緑茶?紅茶?
時間を置いたらタンニンが増えるんです。
つまり、時間を置いた緑茶、紅茶は飲めない。
優雅にティータイムなんて言ってる場合じゃないんだ!淹れたらすぐ飲め私!
コンビニスイーツの上に乗った彩り用の小さな三角の緑のキウイ。これくらいなら平気だろうとぱくり。
2時間後、移動中の車の中で冷や汗タラタラ。
「あの三角…私を殺しにかかってきたな…」
三角を食べた事を本気で後悔する。
。。。
先日、実家で出されたお茶を飲みながら「私、たくさんお茶飲めない」と言ったら「なんで?」と聞かれ「お茶たくさん飲むと具合悪くなるの。昔は忍者が玉露から毒を作ったらしいけど〜?笑」と答えたら、父親が
「お爺さんがそれで死んだんだよ」と。
ふぁっ!?
父親のお爺さんは、呉服屋の金持ち息子だったがギャンブルと女に金をつぎ込み…呉服屋を潰したらしい。
私の父親は「うちはその日暮らしの貧乏洋品店だった」と言っています。
その曽祖父は「玉露しか飲まず玉露を飲んで具合が悪くなってそのまま…」だったそう。
へ〜!そんなところが遺伝するとはねぇ〜笑
と、みんなで笑いました。
拙い文章、最後までお読み下さりありがとうございました。