心の狭い物語
心が狭いだけでなく、言葉も悪いです。
よろしくお願いします。
雨の季節が近づいていますね。
土砂降りになると、人生のうちに一度はやってみたいな…と思う、土砂降りで洗車。
ガレージでアワアワにしてから出発して、泡を洗い流してみたい。
思うだけですが。
雨は嫌いじゃないです。
洗濯物が乾きにくくなるのが困るのと、犬の散歩が困るのを除けば。ですが。
雨の日、犬の気持ちは「濡れたくないけど、散歩は行きたい」か、「行ってみたけど、濡れたくない」もしくは「濡れてもいいけど、行きたくない」だったりする。
長年試して、雨が降っていたら行かない。になっている。
それでも、雨が降らない時間を見計らって、少しでも外に連れて行くようにしています。
その日は、雨が降ったり止んだりしていた。
雨の降っていない時、雲の流れを見て「まだ大丈夫そう」と見込んで急いで散歩に行った。
大きな街路樹が並んでいる散歩コース。
夏は日陰になるし、葉が生い茂っているので雨も凌げる。
「まだ大丈夫」の読みは外れ、2/3の距離を過ぎた時、ポツポツと雨が降り出してきてしまった。
ポツポツからサーっと、まとまって降るまでが早かった。
雲を見たら早く流れているので、きっとすぐに止むと思った私は、街路樹の下で雨宿りをする事にした。
少しすると向こうからサラリーマンが走ってくるのが見えた。
そして私が雨宿りしている同じ木の下まで来ると、立ち止まり雨宿りをはじめた。
空なんか見ちゃってる。
は?
はああ?
おまっ!街路樹たくさんあるだろうが!
心の狭い私は速攻そう思った。
ずっと並んでいる街路樹、なぜ私と同じ木を選んだのか。
今、お前木の下を走って抜けて来たよな?
わざわざこの木じゃなきゃいけない事はないんだから、この先で雨宿れば良いではないのか?
もし、もしだよ?このおばちゃん(私)と…
「雨ですね〜」
「そこ、濡れませんか?」
ハンカチで濡れた肩を拭く…
なんてーのを期待してるなら、お前の目は節穴だ。
くぅ〜っ…
この木の下は私のもんじゃ!早い物勝ちで私が先に雨宿りしたんじゃ!
o(`皿´ )o
そんな私の狭い心の声が聞こえたのだろうか…
それとも嫌な気持ちが思いっきり顔に出ていたのか…
サラリーマンはまた、雨の中を走って行った。
だってさ〜、ずっと街路樹だよ?
なんで同じ木の下で雨宿りすんの?
…え?
はい。
…でしょう?
引き寄せてますよね?
私。
どうしたら引きちぎれますかね、こーゆー事。
めちゃくちゃ心の狭い物語でした。
拙い文章、最後までお読み下さりありがとうございました