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指輪物語ーラブリップダイアリーー  作者: 彩花(アヤカ)
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8話目 ユニコーンとペガサスのハーフ


 都合により10月26日、アオ君のお見舞いに行って来た。


 男性に花束っておかしいかしら、と思いつつ持参した花束を喜んでもらえた。


 10月23日がアオ君の25歳の誕生日。


 そして病院で検査の結果、アオ君の寿命は伸びていたらしい。


 個室にいるアオ君の病室に院長が入って来て、「彩ちゃん?」と声をかけられた。


 肯定するとハグをされ、「歓迎するよ」と嬉しそうだった。


 院長がそんな態度なものだから、周りの看護師さんたちの態度が急に変わった。



 ――――・・・その日の夢。


 アオ君はキノコの家の扉を示した。


 アオ君がドアノブを回すと、中は光でまぶしかった。


 そこに意を決して、踏み込む。



 いつの間にか白いドレスを着ている私は、しょげているユニコーンを見つけた。


 スーツ姿のアオ君が登場して、ユニコーンは「まさか」と頭を上げた。



「仮だけど伴侶が見つかったよ」


「おめでとう!早く背中に乗りなよ」



 真珠色の白馬が、背の翼をバサリと広げると、風景は様変わりした。


 目の前には、綿菓子みたいなキラキラした雲と淡い虹でいっぱいだ。



「今日のミッションは、ユニコーンの背中に乗ること」


「最高!」



 アオ君の手を借りてまたがり、一緒に来たセールを抱きしめる。


「僕はナビゲーション役だったりするんだけど、今回は必要ないからな・・・楽しんで」



 アオ君とセールと、ひときわ嬉しそうな空駈ける白馬。


 白金なのかまぶしい遠い遠いおごそかな神聖な光の中に到着するまで、


 雲の中にいる空魚が生む『ゆめのあと』を採取した。


 これは体温や気温によって色を変えるタイプらしい。


 ファンタジーは嫌いじゃないけど、そんな『ゆめのあと』初めて聞いた。



 光の中に突入する頃、どうやらそれがクリアの証らしく花火幻影が打ち上がった。


 どうやらその白馬は、ユニコーンとペガサスのハーフらしい。



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