7話目 仮の伴侶
セールの誕生日を先に書いたけど、
『夢紡ぎ』について少し書き留めておこうかと思う。
・アオ君は25歳までに『仮の伴侶』を見つけないと死亡する体質。
そして、私を仮の伴侶に選んでくれた。
「『仮』」なら、それでいいですよ。
今はその先、分からないけど・・・あなたのこと好きです!」
と 返事をした。
「なんたって夢の中だし」って。
アオ君は苦笑。
「信じがたいよね、普通そういう話は」
私「今度、現実世界で会えたりしますか?」
彼「今、僕、入院中なんだ・・・身体弱くて」
私「親戚さんがお店まだ閉めてないって・・・」
彼「・・・本当に、会いに来てくれるの??」
私「はい、会いたいです」
アオ君の入院している病院の名前を教えてもらうと、知っている所だった。
・彼の伴侶になる→『夢紡ぎ』の手伝いをする、って意味らしい。
・特別待遇としてあつかわれる異世界移動がある。
それは『夢紡ぎ』の特権。
例に挙げると、あのキノコの家は異世界に繋がる衣装室。
・夢を見ている他者に、「夢か幻に見た」と現実世界で言われる可能性有り。
・アオ君は一族間でお金持ちかもしれない家で、入院している病院も親戚が経営中。
・・・よし!お見舞いに行ってみよう。