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指輪物語ーラブリップダイアリーー  作者: 彩花(アヤカ)
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6話目 誕生日

【豆知識】

クマのぬいぐるみ・・・リボンを首に巻いて蝶々結びをした日がそのクマのぬいぐるみの「誕生日」であるという伝承から今回のお話はできています。

10月22日か23日



・・・夢の中。



「アオ、でも、アオ君、でもいいよ?」


「はい。今日って23日?」


「眠るのに日をまたいだかもね」



セール「なぁ、ねぇ、ねぇ・・・そろそろ僕にリボンを結んでよ?」


「セールは男の子?女の子?」


セール「僕はどっちでもないよ。僕は僕」



「うんうん・・・で、ちょっと待ってね。アオ君、特別な指輪なんですよね、これ」



 自分の右手薬指にはまっているナイスなやつを示す。



「そう。君を・・・僕が選んだ・・・」


「セールと指輪をくれた件??」



「うん、まぁ、そういうこと・・・」


「どうして私を選んだのか聞いてもいいですか?」



 しばらく黙っていた彼の耳が赤くほってていく。



「素敵なお店ですね、また来ます、って・・・君に声をかけてもらった時・・・君も素敵だと思った」


「え」



 こっちの顔や耳まで赤くなって来る。


 イスから立ち上がり、アオ君はいつの間にか色んな色のリボンを宙に浮かべた。



「『夢紡ぎ』の娘よ、式神を誕生させたまう」



 少し吟味して、宙に浮いているリボンたちの中から、黒いリボンを抜き出した。



「これがいい」


「黒かぁ・・・」



「無難かと」


「冠婚葬祭に?」


「そうです」



 セールの首にリボンを蝶々結びをしてあげると、


 小さな花火幻影が打ち上がった。



 はしゃぐセールは踊り出し、呆れて見ていた私たちは苦笑する。



「これからよろしく」


「よろしく、です」



 『仮の伴侶』になってくれ、って言われた件は次の機会に書こうかと思う。

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