36/39
35話目 現実世界のタモツ君
7月26日
アオ君の雑貨屋と家との行き来途中、少年に声をかけられた。
「俺、夢の中でハンターでカラの実の畑で一緒に戦った者です!」
と言ったのは、現実世界で高校生の『タモツ』君。
なるほど、夢の中と姿が違う。
「お姉さんのおかげで、うち、ビンボーなんすけど、生活ランク上がったっス!」
となつかれて、どうも悪い気はしなかった。
アオ君も夢の中ではそのままの姿らしく、出会ったタモツ君は驚いていた。
二階にあがってもらって、色々と話をした。
最近はアオ君のお家で基本、すごしている。
アオ君の雑貨屋のお仕事中になかなかさびかったから、
タモツ君が連日来てくれて嬉しかった。
どうやら夏休みらしい。
なつかしいな。
21日に出会って、本日26日。
じゃれてこちょこちょをしている時に、
うっかり体勢を崩してしまい、タモツ君に押し倒される形になった、
びっくりしているタモツ君はしばらく動けず、そこにアオ君が来た。
「え?どういう意味?」
タモツ君は必死になってあやまってくれたけど、アオ君は機嫌悪い。
「もうここには来れねぇ」
涙声でそう言ったタモツ君は、
荷物をまとめるとカバンにしまい、
走って出て行ってしまった。
これで終わるのはイヤだと思っている。




