34話目 久しぶりの目覚め
5月17日
どうやら4月4日あたりから、眠り続けていたらしい。
病院で目が覚めて、
「時々こんなことが起こる」みたいに異世界生活について言われた。
それから・・・妊娠二ヶ月目だって診断された。
もちろんアオ君との子供。
まだお腹の張り具合からは分からないけど、ふくれてくるかもしれないって。
気になったのはレオンハルトの子供たち。
アオ君にお願いして、そしたら幻想的に登場しようってことになった。
(アオ君がうながすに、何か夢紡ぎにも決まりがあるみたいな雰囲気だった)
キノコの家の扉を通り抜けると、衣装チェンジ。
ユニサスに乗って、空を駈ける。
レオンハルトの砂漠地帯は雨期に入るらしいので、ちょうどいい。
色んな植物――砂漠地帯に向いてるやつ――の種を、指輪『ゼン』から放出する。
「ごほうびが来るよ」とアオ君が声を耳元に届けてくれた。
雨が降って来た。
そして片手の指輪から種や実を出しながら、もう片手で剣をかざす。
「〈サカセル〉!!」
花咲芽吹き魔法、発動。
砂漠は、一面、緑と花々に満ちて、アオ君の予定通り「幻想的」な場面になった。
キノコの家からアオ君のお茶会広場へ移動。
するとセールが、「立派だぁー」と言って、踊り出し、幻影花火が打ち上がった。
あぁ、何かやりとげたのかもしれない。
そんな感覚をやっと持てた。
目が覚めたあと隣にいたアオ君に、自分からキスを願った。




