32話目 貝の粉の袋作り
3月31日
やっぱり気になる、カラの木畑を通る橋の汚水のにおい。
あれは、ひどい。
そしてカラの木畑に、例のモンスターを放つことで儲けている者がいると言う。
カラの木畑の土地主、張本人だ。
・・・と、これは秘密にしておいて、気づいたことがある。
現実世界のことだけど、夏場、ドブがにおうことがある。
その対策として、石灰が使用される。
その話をアオ君にしてみると、異世界では手に入るかどうか知らないと言われた。
じゃあ、貝を粉にしたものを再度取りに行きたい、と言うと意外がられた。
「あの汚水分の貝の粉を作るって言ってるの?」
「もちろん・・・頭数をそろえて欲しい」
「あぁ、『人員』、って言ったほうがいいよ」
と言うわけで、お金に困っていたり、カラの実が手に入らなかった人達に声をかけた。
いついつどこで、とアオ君が場所を指定してくれた。
そしてそこで、アオ君とセールが見守る中、貝のカラの粉作りが始まった。
場所は貝のカラでいっぱいの海辺。
そこでわいわい人々がにぎわっていて、案外と楽しそう。
ギルド、って言われてもよく分からない・・・なんだろう?
私のポケットマネーで雇った。
「君がそこまでする必要はないと思う」
作業が一段落してから、アオ君は少し強めにそう言ってくれた。
しばらくは貝の粉作りと麻の袋作りですごすことになる。
思いのほか集まりがよかったのはラッキーかも!しっかりしなくちゃ。




