31話目 ラフィーの樹
3月22日
今日までで分かったことは、夢紡ぎをすると疲れるってこと。
だから年配者や子供達に『異世界権指輪』は渡らない。
そこにきて「高校生」はリアルなんだと思う。
ハンター君たち、決まりで名前は言えないけど「高校生」だと言っていた。
今日はレオンハルトの苗木を、更に成長させる『安定の日』。
久しぶりに会った子供達に、「どうしていたの?」と言われ答えに困った。
アオ君との甘い時間をむさぼっていたのだ。
苗木は三本ある。
「たまごのカラ」「カラの木のカラ」「貝のカラ」その他を混ぜた水をやる。
人工的に三本を少しねじって、魔法〈サカス〉を私が打ち合わせ通りおこなった。
ふんわり輝いた三本が自然とねじり合いながら成長していく。
一本の太い樹になったそれは『ラフィーの樹』。
喜びの声があがる。
「僕たちの住んでいるところにも、お花とか、こんな大きな木とかあればいいのになぁ」
どうやら独り言だったらしいが、砂漠近くに住んでいる子だ。
どうにかしてあげたられたらいいのに。
でも、何もできないかもしれない。
目が覚めたら、思案してみようと思った。
幻影花火が上がって、子供達とセールが飛びはねている。
砂漠一面に花が咲いたらいいかもな、と思いつく。
レオンハルトの青年たちからマージンをもらい、お礼を言われた。
これで、終わりでいいんだろうか・・・?




