28話目 カラの実
2月24日
見事に『カラの実』は熟して、ビー玉くらいの大きさになった。
ハンター君たちと収穫の手伝いをしながら、雑談。
畑主の意向で、一定の量しかもらえない。
ただ、モンスターを倒して『カラ』の収穫の手伝いをした料金はもちろんもらえる。
特別に味見をさせてもらうと・・・なんだか甘納豆みたいに美味しい。
そりゃ売れるなぁ、と独り言。
味見したのは炒ったやつで、生のものとでは効果が異なるらしい。
顕著には『炒ったら植物に対しても栄養になる』んだそうだ。
収穫の時期には売買が盛んに行われるらしく、橋をなおしておいてよかったと思った。
カラの実とモンスターを倒した料金・・・あ、カラの実収穫と。
料金は魔法指輪の『ゼン』に入れて、カゴザルみたいなものにカラを入れて薬草園へ。
料金で少し多めにカラの実を買って、レオンハルトの人々に配った。
最近知ったことだけど、薬草園のあの地区は「レオンハルト」と言う名らしい。
やっと信用してもらえてきたっぽい。
「これ、味が美しい!」と子供達大喜び。
味が美しい、すごい言葉・・・そう言えば美味しいって「美味」って言い方ある。
畑主さんに炒る時のコツとかを教えてもらっておいてよかった。
別に普通に食用でもいいじゃん。
栄養不足の彼らを前に、少し心が痛む。
「どこも同じようなもんだろう」と言われた・・・悲しい。
せめて手のマッサージを教えてあげたいと思って子供たちとたわむれる。
なんとかしてあげたい・・・カラの実はすぐになくなった。
余分に買ってあげたぶんは、すぐに食したらしい・・・
カラの実について、約束のマージンをもらった。
いつの間にか現れたセールがおどり、幻影花火が打ち上がる。
でも今回は・・・複雑な気分だった。




