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指輪物語ーラブリップダイアリーー  作者: 彩花(アヤカ)
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1話目「セール」

 雑貨屋さんの閉店SEALの看板を見て、入店してみた。


 気に入ったのは広げてある厚い本の土台に芝とキノコ型家がはえている立体オブジェ。


 本体価格は一万二千円だったけど、セールで六千円。


 売れる見込みがないし、そろそろシャッター閉めるから、と更に五千円に値下げしてもらった。


 ついでに「欲しかったらあげるよ」と言われた水色のクマのぬいぐるみと高級感のある指輪。


 だいぶ得をしたなぁ、と思って帰宅。


 本のオブジェは自室のベッド側のローテーブルに飾った。

 クマのぬいぐるみは枕元に。

 そしてサイズがナイスな指輪をつけて寝転がる。


 ――

 ―――――・・・外出の疲れもあってか、そのまま眠ってしまったらしい。




 

《夢の中の出来事》



「僕に名前をちょうだいよ」


 顔をのぞきこんできたのはぬいぐるみのクマで、喋っている。


「僕に名前!」



「・・・テディでいいんじゃない?テディ・ベアだし」


「クマのぬいぐるみであって、僕はテディベアか定かじゃないぜ」


「そうなの?」


「そう」



「・・・じゃあ、セール」


「どんな意味?」



「・・・得をする・・・」


「いい名前だな!気に入ったぜ!!また夢の中で会おうな!」


「変な夢だった・・・」


「指輪つけるの忘れるなよ?」




 すっと目が覚めてお腹が空いていた。


 指輪のことを一時期忘れて夕食と諸々をすませてこの日は再度眠った。




 

 雑貨屋の看板には「SEAL」って書いてあった気がするけど・・・


 「セール」って多分、「SALE」って表記。



 詳しくないから疑問だけど、「SEAL]ってなんて発音するんだろう??


 店のお兄さんは外国人系に見えなくもなかったけど。


 痩せ型のモデルみたいな端正な顔立ちに、白髪を思わせる髪色に・・・


 碧眼だった気がする。

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― 新着の感想 ―
[良い点] ブクマさせていただきました! 主人公とセールのやりとりにほっこりしました [一言] 応援しています!
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