10話目 夢から追い出された
10月28日
夢の中、お茶の席で「お茶にくわしくなりたいかもしれない」と言った。
「じゃあ、どれくらい今、くわしいか教えて?」とアオ君。
「オリジナルブレンドがあるの。カモミールとアップルティーは、『アイラ』。
カモミールでレモンティーは、『シシワ』。
お砂糖がいらないから身体にいいかも」
「お砂糖がいらない?」
「そう・・・それから・・・」
「なに?なに??」
「ONE PIECEって言う漫画読んでる?」
「時々」
「その漫画の、ミルキーウェイ、って言う技について」
「・・・何?」
「ニルギリミルクティーって・・・その漫画のミルキーウェイの味がするの」
アオ君が笑い出した。
「そんなわけがない」
「夢の中で味わったり、できないかな?」
「セール」
「はいよ~」
アオ君は楽しそうに指をパチンと鳴らした。
カップの中身がニルギリミルクティーに替わったらしく、
味わったアオ君は笑いだした。
「面白すぎるよ~」
なかなか、アオ君が落ち着かないので、今日の夢はお茶会でお茶だけだった。
タワーのお菓子もこの情報で罪悪感なく口にできた。
苺をチョコでディップするのは意外で面白い。
テレビで観たビネガーにディップしている苺について、
間違って「ナンプラー」って言ってたことを話題にする。
爆笑しているアオ君が急に私の右手をつかんで、指輪を抜いた。
「面白すぎるよ~」と指輪を手のひらに返され、
「また来て~」と目覚める前に聞こえた。




