弾、発射成功!
「それではあの的に向かって撃ってみてください」
「あの~、俺魔力の入れ方知らないんですけど」
「そういわれましてもね、さっきも言ったけどスナイパー自体ほとんどいませんから。試しに体の中から何か力を出してそれをそのスナイパーライフルに込めるイメージでやってみてください。」
すみません、よくわかりません。
「あっ、今の説明じゃよくわかりませんよね」
テレパシー持ってます?
「大丈夫ですよ、多分」
「マコトさん、最後の「多分」さえなければかっこよかったですよ」
ルリ、そういうのは言わなくていいんだよ。
中から力を出して込めるイメージを意識してやってみたらなんかスナイパーライフルが少し光った。
「これって撃てるんですかね?」
「多分撃てますよ」
エルフさんがそういうのならそれを信じて
ぱんっ
いかにもありそうな音とともに光の弾が発射され的のど真ん中に直撃した。
「「「は?」」」
俺も含めて3人ともまるっきりおんなじ反応をしてしまった。だって、当てるのが難しいって言われてるスナイパーで初めて撃った球が的に直撃してしまったのだから。
「どうでした?」
あれ?気を取り直してエルフさんに聞いてみたが驚きすぎて立ったまま気絶していた。なんか悪いことをしてしまったな。
「凄いですね、あのスナイパーを使いこなしたんですから。そうだギルドメンバーを作ってはどうでしょうか?私も手伝いますよ」
こういう時褒めてくれるのルリだけだよ、日本(地球)だとちょっと弾がずれるだけで雷が落ちることがあるからな。さっき話変なこと思ってごめんな。
「ギルドメンバーか、それはどうやって作るの?」
「簡単ですよ、互いが互いをメンバーだと認めて最後にチーム名を決めるとギルドメンバーができます。簡単でしょう。なかなかいい人が見つからないのなら掲示板で募集をかけてみるというのも手です」
「結構いろいろな方法があるのだな」
「はい、私こういうのが好きなので詳しいのでどんどん聞いてくださいね」
ルリがやけに物知りなのはそういうわけか。
ルリの助言どおり掲示板募集をかけてみた。ルリにはちょっと帰ってもらった。
そして来てくれた人は、魔女だった。
「おいお前、今なんだ魔女くらいにしか思ってないだろ」
「そんなことはないさ。その前にお前自己紹介というのを知っているか?」
「馬鹿にするな、そこまで聞きたいのなら聞かせてやろう。私の名はイズホだ」
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