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混乱

氏名:佐藤錦

年齢:26

職業:自営業

特技:ギター

趣味:ゲーム

好きなもの:ラーメン、買い物

嫌いなもの:アボカド、チーター(ゲーム内の)

服装:ロンTにジーパン動きやすいスニーカー

体調:普通




 もし皆さんが異世界に行く場合、転生と転移どちらがいいだろうか。


 生まれ変わるのとそのままの状態。


 異世界小説の理念からすれば一から新しい環境で新たな力を使いたい。となるだろうか。


 そもそも異世界小説の理念など今自分が考えついた戯言だ。そんなもんはない。かも


 話がずれたが、人気で言えば転生の方に軍配が上がるのでは無いだろうか。転移では今までの自分で異世界に飛ばされるわけなのだから。まあ、あくまで自己肯定感が低い人間、即ち俺の意見であって、転移が好きな人はライトな層か、よほど自信のある人だろうと思える。



しかし難易度で比べたらどちらが勝つのだろうか、それは恐らく転生が勝つだろう。


転生とはすなわち自由の利かない赤子から始まるのだ。文化レベルによるがナーロッパ程度の文明レベルでは栄養失調、風土病などで死ぬ赤子も少なくはないはずだろう。


だが、そんな赤子から死んでしまったら話が続かないから大抵の作品ではなんだかんだ生きているのだ。


そして転移。こちらはよく森に飛ばされる印象がある。そして数行から1話程度で村に着くか襲われている馬車を助けたりする。


また、運が良ければ街にダイレクト転移などもある。




そこでどうだろう、異世界の森に転移させられた場合。


魔物、病、気候、地形。


その全てが己に牙を剥くだろう。


考えても見てほしい。腹をすかせた獣のいるジャングルの奥地に何も持たずに送られたら。


生存確率は何%になるだろうか?。



完全に素人の場合。


ほとんど0%だ。



---------


気づいたらジャングルの奥地にいた。


いや、奥地かどうかも分からない。


夢にしては嫌に暑く、湿っているのを感じる。


夢ぐらい快適な気温であってくれ、と思うがそもそも夢をここまで鮮明に認識できることが今までに無かったので夢である可能性が大いにある。


だめだ、夢と思えば思うほどにこのリアルな感覚に混乱してゆく。


上を向けば高い樹木。


木の生態が詳しければおおよその場所が特定できたのだろうが、植生についての知識は持っていない。


その謎の鬱蒼としげる高い木の草木から覗く日差しは、西日であるように思えた。


このままでは危ない。


どこかで見たサバイバル特集の知識を思い出し、夜が来る前に移動しなければ危ない。と思い、その場を移動した。してしまった。





自分の行動を後悔したのは、地面に顔を出した木の根っこに足を引っ掛けられ、手のひらを赤く染めた時だった。



ジンジンと痛む茶と赤で汚れた手のひらを見つめると頭が少しずつ冴えてくるのが分かった。


今自分は、文明の届かない知らない場所に居る。



文字にするととても現実味のない文だが、今自分が置かれている現実を文字にするには足りなすぎる位には纏っている。


その頭で可能性を探ってみる。



酔っ払って迷い込んだ都心のどこかの庭園。


拉致されてデスゲームをされられている。


夢。


悪い夢。



その全てがバカ馬鹿しく思うがそれ以外に浮かぶ事は無い。


とりあえず何をすれば良いか、もう十数分歩いた為、元の位置に戻り自分をここに置いていった奴らの手がかりを見つけるには時間が足りない。あるかどうかも分からないが、探してる必要はある。


そして、あまり動かない事を念頭に置いて、先ずは水を探す。川を探さなければ。



痛む手をぎゅっと握りしめて歩き始めた。


もう日は落ちかけている。






川を見つけた。川というより大きな沼かもしれない。流れがあるから恐らく川だと思う。


俺は行き良いよく水を飲んだ。危ない水だとかそういうのは考えられなかった。がむしゃらに水を飲んだ。


水を飲み、痛む手を洗い布で強く幹部に巻きつけた。


ほぼ前の見えない夜。


枯れた丸太の上に座り込んだ。


先程の地点から結局離れてしまった。

冷静な判断など少しも出来ておらず、あの時は周りをよく観察して何かしらの手がかりを見つけるか木に登ってどうにか地形を把握するべきであった。


しかし今は、夜になるジャングルの奥地で怪我をして、迷い、不透明な水を大量に飲んだ。


簡単にいって詰みだ。

絶対死ぬ


俺は夢なら覚めてくれと丸太の上で横になり目を閉じた。


不思議と恐怖は感じず今思えば絶望か明確な死の前に狂い始めてしまったのだと思った。










殴り書きです。


混乱します。

異世界に転移したなんて考えもしません。

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