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星を追われし者

よろしくお願いいたします。


人はいつまで地球で生活が可能なのか。


このことを深く考える人など一部の研究者くらいなものだろう。


普通に生活を送っている一般市民の人々はそんなことを悩むほど真剣に考えはしないだろう。


しかし2120年地球に残る全人類は消滅することになった。



~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ 



エラー発生!!エラー発生!!

緊急対応マニュアルに基づきAGE19 コトハ アヤツジの冷凍睡眠を解除します。



眠っていた意識が徐々に回復していくのを感じる、

俺は誰だ…ここはどこだ…



時間が経ち、少しずつ記憶も回復していく。

自分が誰なのかどうして自分が今ここにいるのかそれを思い出す。



冷凍睡眠が解除されたのか…つまりここは人類が居住できる星ってことなのか!?

安堵と興奮の入り混じる中、外にでるためのボタンを押すと、

異常事態発生の画面が表示され、AIが説明を始めた。



『睡眠ポッド周囲に5体の地球人類と異なる人工生命体の存在を検出』

「?…睡眠装置の外はまだ宇宙ロケットの中のはずだ…どうなっている!」



『この睡眠装置は宇宙ロケット機体の外部に存在しております。』

「じゃあ今俺は見知らぬ土地の見知らぬ場所で見たことない

知的生命体に目をつけられてるってことになるのか?」



『その通りです。試しにポッドから出ますか?』

「俺で実験しようとするんじゃねえ!…ひでぇAIだな…」



『正面シールドを透過させ様子を見ますか?』

「そうしてくれ、ただし向こうからはこっちが見えないようにしてくれよ?」

『了解しました。透過します。』

正面の壁が透過し向こう側が見えるようになっていく…



タコみたいな宇宙人なのか、人型なのか、コミュニケーションとれそうなのか。

そう考えていた俺は外を見た瞬間言葉を失った…



まず目に入ったのは外の風景である。

文明的に低いとはいえ、これは村だ。周りに木まである。

地球と見間違えるほど緑が生い茂っていた。

だが俺が驚いたのはそこではなかった。



人間がいる、それも地球人としか思えないほどに酷似している。



「いいか、この睡眠装置半径20メートル以内にこいつらがいなくなって

 目視の状態でいないのを確認したらハッチを開けろ」

『了解』



4時間くらいたったか…しかし信じられんほど一緒だな…

装置の周りを入れ替わり立ち代わりで中年のおっさんから小さな女の子まで数人が

こちらを伺っていた、こいつらには性別って概念も存在してるとみえる。



日本でいう江戸時代くらいの文明ってところか。

だがとりあえずは身の安全を保障できる隠れ家を見つけるのが先決だな…

そう考え人がいなくなった頃合いを見てポッドから脱出する。



ところがポッドから出た瞬間、強烈な頭痛とめまいがおこる。

「がっ…はっ…っつ!」

呼吸ができない…このままじゃ…

急ぎポッドに戻ろうとするも体が言うことを聞かない。



そうしていると、俺がポッドの前で膝をついているのをたまたま家から出てきた。

見た同じ年くらいの女が俺を見た後、すぐ家に走って戻っていった。



「まずい…応援を呼んでこられて囲まれたらどうなるかわからない!」

急いでその場を離れようとするが、いつまでたっても体が動かない。



しかし女は一人で戻ってきた、どうやら家に戻った目的は別だったようだ。

よかった、とりあえずなんとかして身振り手振りで対話を……ん!?



よく見ると女は水色の液体の入った瓶とナイフを持ってこっちに歩いてきていた。



応援呼ぶとかじゃなくて、こんな奴くらい私一人で十分よってことかよ!?



力の入らない俺は女に瓶の中の液体を飲まされ、意識が少しずつ消えていく…


見てくださりありがとうございます。

初投稿なので温かい目で見ていただけると幸いです。

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