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スキルとジョブ


ギルドの3階は1階に比べ人が殆どいない。登録をメインで行っている階だから使用する機会が少ないということだろう。受付の人も1階が15人ほどいたのに対しここは2人しかいない。


「お疲れ様ですギルドマスター。彼らが例の異世界人ですか?」


「あぁ。登録を頼む。」


「わかりました。私はドバイアス、彼女はモリー。ここで冒険者登録とジョブ登録・変更と図書館の管理を行っています。」


「図書館の管理はわたしがやっているので、図書館に用があるときは声をかけてくださいね。」


「よろしくお願いします。」


「それでは登録をしますのでこちらのブランクカードに魔力を流すか、血を1滴たらしてください。」



魔力の流し方は当然わからないので、ナイフを借りて血を垂らすことにした。血を吸うとカードが白く発光し、数秒後に光が収まると文字が映し出されていた。このままだと他の人が見ることができないそうだ。カードに意識を向けるとウインドウが開き、そこから開示範囲を変更することで他の人に見せることができた。それぞれのステータスはこのように示された。



<ステータス>


藤堂錬(登録名:レン)

適性ジョブ :冒険者・商人

適性武器  :ナイフ・銃剣

種族レベル :1

ジョブレベル:なし

スキル   :【生活魔法・火】【生活魔法・水】【罠察知】【銃剣】【投擲】【カードコレクター】




坂本隆二(登録名:リュウジ)

適性ジョブ :冒険者・銃使い・猟師

適性武器  :銃・魔法銃・銃剣

種族レベル :1

ジョブレベル:なし

スキル   :【銃】【生活魔法・水】【火属性魔法】【火薬作製】【銃剣】【罠】【暗視】




山本俊夫(登録名:トシオ)

適性ジョブ :冒険者・戦士・剣士・騎士

適性武器  :剣・槍・盾

種族レベル :1

ジョブレベル:なし

スキル   :【生活魔法・水】【土属性魔法】【剣】【槍】【盾】【両手武器】【威圧】





「全員戦闘職向きの構成だな。スキルは名前の通り武器や魔法を扱う能力だ。属性魔法は攻撃や防御に使え、育てることで威力の調整ができるが、生活魔法は攻撃や防御に使えるほどの威力はないが種火としてや飲料水として用いるくらいならできるというものだ。【カードコレクター】に関しては俺にはわからん。モリーはわかるか?」


「すみません。ギルドの図書には該当するものがありませんでした。後ほど城の書庫に問い合わせをしてみます。」


「わかった、頼む。レン、スキルの説明欄を見てもらえるか?」


「わかりました。」



【カードコレクター (Lv1) 】

1日1回カードパックとブランクカードを作製することができる。

ブランクカードはMP消費でも作成可能。

作製個数はレベルに依存する。

本日作成可能回数(0/1)


【カードパック】

この世界のモノについて記されているカードが封入されたパック


【ブランクカード】

この世界のあらゆるものを封印することができる(容量上限あり)。



「モノを封印するスキルですか。これが取り出せるようになれば簡易マジックバックとして冒険に役立てることができそうですね。カードパック・ブランクカードについても後ほど調べてみます。今日は作成できないようなので、可能であれば後日作製したものを見せていただきたいです。」


「すみません、わざわざありがとうございます。後日、伺います。」


「いえいえ。私の知的好奇心を満たすためでもありますし、組合員(ギルドメンバー)の方が図書館を利用することは滅多にないので気にしないでください。」


「承知しました。」


「次の説明に行ってもいいか?ジョブについての説明だ。冒険者はすべての人間に適性があるジョブで、レベルアップにより【採取】【解体】などの有用なスキルを覚えることができる。ジョブはギルドか教会でいつでも変更ができるが、スキルは覚えたままでいられるから始めは冒険者になることを勧めている。」


「覚えられるスキルはこのレベルだとこのスキルだと決まっているんですか?」


「冒険者であれば5レベルごとにスキルを覚えることができるが、覚えられるスキルはランダムだ。だが、適正に影響を受けるとは言われている。例えば猟師に適性のあるリュウジの場合だと初めに【解体】を覚える可能性が高く、戦士・騎士に適性のあるトシオの場合だと【鼓舞】を覚える可能性があるな。レンの場合だと【鑑定】系統だろう。」


「なるほど。」


「冒険者のジョブレベルでスキルを覚えることができるのは20レベルまでなので、その後他のジョブに変更する人が多いです。その頃になれば、転職費用が貯まっているはずなので転職で苦労はしないはずです。」



転職には金銭が必要らしい。物価もわかっていないので適性ジョブであれば中銀貨2枚、非適正ジョブであれば中銀貨4枚と言われてもピンとこないが、そこそこの値段なのだろう。とりあえず皆、冒険者を選択した。



「因みに、スキルはジョブレベルの上昇以外では入手できないんですか?」


「スキルショップでの購入や、スキルレベルを上げることによって得られるスキルもあるぞ。スキルショップは生きていくうえで必要な生活魔法系統、農業や林業などに関わるスキルや、採取・討伐依頼であると便利な鑑定系統を購入する人が多いな。」


「また、冒険者以外のジョブではそれぞれ対応したステータスに補正がかかります。これは転職すると転職後のジョブの補正しかかからないので注意してください。」


「ありがとうございます。」


「次はこの世界とお前たちの世界とのギャップのすり合わせだな。4階の会議室に移動するぞ。」


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