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はじまる前

 牧本とみかんと、そしてそれぞれのダンス部の人たちは、扉の向こうへといった。


 二人とも、もう大丈夫だと思う。


 僕は、少しすっきりした心の中で、どんなダンスが観れるだろうと楽しみに思いながら、一つ目のグループが終わるのを待っていた。


 公演中に扉を開けて席に行くのもよくない気がするので、通路で待つ。


「凛太みつけた」


「お……未来か……来てたのか……」


 久しぶりの未来が通路の向こうから来た。通路が斜めっているので、未来とちょうど目線が同じくらいになっている。


「うん。招待券もらったよ」


「おお……」


「なんかみかん、凛太は忙しいと思うからあげたくないというかあげない方がいいと私は思うんだよねだからそのだから……とか言ってたけど」


「僕は結局、柚川からもらった……あと花凛から」


「花凛ちゃんも出るの?」


「そう……小学生の部だな」


「そうなんだ。じゃあ私も小学生の部まで残ろっかな」


 未来はプログラムを広げた。


「次の次だね」


「そうだな……」


「あ、ていうか次! ここなちゃんの高校じゃん!」


 未来が驚いてプログラムをぴんと広げた。


「牧本いたぞ……」


「そうなんだ! じゃあ次からばっちり注目だね」


「そうだな……」


 僕はみかんと牧本が行った扉の方を見て言った。




「あっ、そういえばって感じなんだけど、この前練習試合があってね」


 未来が横で言った。


「練習試合か……」


「うん。そこでね、当たったの。この前凛太たちが応援に来てくれた時に負けちゃった人に」


「あの人か……」


 バレーから転向した、あのすらっとした人だ。


「それでね。今度は僅差で勝ったんだ」


「おお! おめでとう……!」


「ふふーん。自信ないくよくよ状態が改善されたかも」


「いい感じだな……」


 やっぱり、そうだよな。


 一度負けた相手にリベンジできたら嬉しいよな。


 きっと、いいライバル関係って感じになったんだろうな。




 拍手が壁越しに柔らかく聞こえる。


 一つ目のグループが終わったみたいだ。


 大きな扉が開いて、数人の人が出て来た。


 人が出終わったところで、僕と未来は中に入った。


 お互いの座席番号見せ合いっこ。


 偶然にも近くて、斜め前だった。


 僕と未来は座席に着き、そして今は幕が降りている大きなステージを見た。


 次に幕が上がった時には、水色のユニホームが見えるはずだ。


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