ヒロが病院に運ばれたってホントなの!?
『シリアス』と『ギャグ』による合体事故が起こりました。
「ヒロ!!!!」
二人部屋の扉をトンファーキックで蹴破り、適当なナースをゲロさせて聞き出したヒロの病室へカチコミを入れた!
「……姉ちゃん!?」
そこには股間に聳え立つ、ギプスに覆われた雄々しきバベルの塔が鎮座しており、隣には知り合いと思われる包帯グルグル巻きの男?が居た。何故か頭に消臭剤が置かれている。
「ご家族の方ですか?」
主治医らしき髭じーさんが扉の修理費代が書かれた請求書をヒラヒラさせながら入ってきた。
「ええ……婚約者です」
「姉ちゃん今は冗談を言ってる場合じゃ……」
私はヒロの耳元で誓いの言葉を囁いた。
「姉ちゃん何言ってるの?」
…………
………………?
「リベンジポルノ」
「姉ちゃん?」
「リベンジポルノ!!」
「姉ちゃん!!」
「どうなされました?」
「リベンジポルノ!!!!」
しかしヒロの様子は依然として変わらない。
「どうやらこの方も治療が必要そうですね」
「姉ちゃん……変な物でも食った?」
……何故か催眠が解けている!!
我が暗黒の策よ、何処へ行く―――!!
私は泣きながらナースに引きずられて部屋を後にした。
「……さて、島貫よ。俺の記憶がゴソッと抜け落ちてるんだが、一体何があったんだ?」
俺は自分の男性自身を撫でながら包帯で顔の見えない島貫に聞いた。因みに愚息は全治1ヶ月だそうだ……。
「ヒロ……本当に覚えて無いのか?」
「あ、ああ」
「……なら聞かない方が良い、知らぬが仏だ。安心しろ、事の顛末を知っているのは俺と茜と歩美ちゃんだけだ」
俺はそれを聞いて少しだけ安心した。何が起きたのかは見当も着かないが、俺のパイルバンカーがへし折れてる事を考えれば、きっと恥ずかしい事をしたのだろう……。
しかし、ギプスがデカ過ぎやしないか?
―――夜、俺は眠れずにロビーの椅子に座って自販機の灯りを眺めていた。こういう時、メロンソーダとか飲みたくなるのは何でだろうな?
<ヒロ君……>
<ダメだ。テレビにヒロ君のアレが映ると笑っちまうwww>
俺の如意棒はズボンに収まらないので、酷い腰パンの様な状態になっている。少し歩くとズボンが下がりケツが見えてしまう。かなり恥ずかしい……。
―――カッ ―――カッ
おっと、見回りの看護師さんが来ちまっ―――
俺は我が目を疑った。
非常口の案内板の緑のランプに照らされて写し出されたナースの顔には、覆面レスラーが被る様な覆面が被されており、戦慄の眼光と不気味な笑みの下で暗黒に光る鉈は、俺の呆けた頭を一瞬でトップギアへと突き動かす!!
…………マジかよ。
<……マジかよ>
<……マジかよ>
覆面ナースは俺と目が合うなり、ナースは鉈で自分のナース服を破きだした!!
ビリビリ!! ビリビリビリ!!
全裸になった覆面女は……巨乳だった。
「お前茜だろ!?」
<……だな>
<それしか居ないな>
「ヒロ君、マスクマンの正体をバラさないでよ……」
覆面女は鉈を高く振りかざし、俺の方へ勢い良く向けた。
「何やってんだ!?」
俺の質問は至極当然の事だろう。
「ヒロ君に謝りに来たの…………」
「いやいやいやいや!! どう考えても謝る格好じゃないだろう!!」
「良いの……謝るのは…………あの世でだから!!!!」
茜は鉈を振り回しながら、俺へと向かってきた!!
「おわわわわわ!!」
俺は慌ててズボンを押さえながら走り出した!!
茜のもぎたてフルーツがブルンブルン言っているが、覆面+鉈でそれどころでは無い!!!!




