表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

悲しいお話

最後の言葉は…

作者: 深瀬 月乃

どうして…?

そう思いながら、橋口 里穂は涙を零す。


2、3日前まで一緒にいた大切な人が、突然いなくなってしまった。


「何にも、聞いてないよ…」


そう呟いて、2人でよく来ていた公園の地面に座り込む。


空を見上げると、満月が私を照らしていた。


『今日は、月がきれいだなぁ…』


私を見つめながら、そう呟いたあなたはもういない。

あの言葉を聞いた時、夏目漱石の言葉を思い出して、あなたも知ってるんだ…と嬉しかったのを覚えている。


最後の言葉は、『またね』と言ったあなただけど、本当は『さようなら』だったんだね。


私、あなたに嫌われる事…してしまったのかな…。

それとも、何か悩んでいる事があったの?


私は、あなたの事を何にも知らなかったんだね…。


これから、私はあなたの事を探さない方が良いのかな…。


そんな事を考えながら、涙で滲んだ満月を眺めていたのだった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言]  一番知りたいことは伏せられていることが多いです。
2017/05/18 09:35 退会済み
管理
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ