一章 使徒10 - 創造主
異世界クラフト 一章 使徒10 - 創造主
「はい、ハジメさま、このリィート肝に命じます。……あの、ところで、一つ質問があるのですが、よろしいでしょうか?」
立ち上がったリィートが、質問をしてくる。
中々いい雰囲気になってきたような気がするのだが、どうだろう?
「ああ、かまわん、言ってみろ」
俺は、偉そうに言ってみる。
「あの、もしかして、ハジメさまは神にあらせられるのですか?」
なるほど、そういう質問か。
これから先ずっと、俺のために働いてもらうことになることだし、まじめに答えてておくことにする。
「近いが違うな。この星の神なら別にいる。俺は、この宇宙そのものの創造主だ。ついでに言っておくが、さっきから俺が言っている所有物というのは、使徒と同じ意味だ。これからは、使徒を名乗るといい。お前が最初の使徒になるわけだから、第一使徒リィートということになるな」
俺の言葉をリィートは理解しようと努力しているように見えた。
「わたしが、第一使徒ですか? ハジメさま? それでも、ハジメさまは神さまではない、と?」
やはり、そこの違いが理解できなくて引っかかっていたようだった。
「神はいくらもいるが、創造主は俺一人だ。それに、俺の使徒であるお前の力は、そこらの神を凌駕している。おまえは、神以上の存在となっている」
俺は理論上の説明をしてやった。
まだ、実感はできないだろうが、そのうち実感として理解できるだろう。
そこのところは俺も似たようなものだが、カッコ悪いので伏せておく。
「とりあえず、街に向かおう。だがその前に、パンツを履き替えたほうがいいな。このままだと、リィートのお尻が風邪をひきそうだ」
かなりこすられた感じのある古典的なジョークを交えながら、新たに生成したパンツをリィートに渡した。




