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共に暮らすということ

 かぐやはちょっとずつ言葉を覚えて以来色々興味を持つようになった。

私の元へ届いた通販雑誌とか読んでいる途中でトイレに立ったりすると、帰ってきた頃にはページが変わっていたりするし、引っ搔いた跡が残っていたりする。自分で切るわけではないくせに、服の生地が良さそうなものに注目しているようだ。


女性向け下着とか。


洗濯して畳んで置いた私の下着が消えたことが幾度かあった。

むろん、不審者が侵入したわけじゃない。であれば犯人は一人いや、一匹である。案の定彼の寝床スペースに敷かれていた。

「かーぐーやー」

 わなわなと震える体をもてあましつつ、眠っているのも構わず彼を抱き上げる。邪魔をされた彼は不機嫌そうに怒るけど、悪いけど私のほうが怒ってるからさ。なんせそれ、お気に入りなので。

「私の下着は駄目だって言ったでしょう!」

[だってこれきもちいい]

噛み付く彼と下着をめぐってとりあった結果、とても穿けそうになくなってしまった。彼はしてやったりとその上で寝ている。


 取り合いの結果、私は下着を新調することになった。見るだけのつもりの通販を利用する羽目になってしまったのだ。

猫と暮らすと余計な出費がかかるのである。

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