8話 謎の男の正体
いや~次どうしよっかな?
慎「ん、お前は誰だ」
青「慎也、能力を使え!!」
慎「…能力解放」
能力を使い俺は目を閉じる。
……く、カケラも思考が読み取れない……いや読み取れている俺が理解出来ないんだ。
何だこいつは一定のことを考えていない…常に思考が流れていく。
理解する前に次のがきて俺の脳では処理が追いつかない。
まるで思考の激流…俺はその中にポツンと浮いている風船みたいだ。
俺は早々に能力をやめた。
この人の思考を呼んでいると頭がおかしくなりそうだ。
俺は閉じていた目を開く。
青「おい慎也、こいつは誰だ教えろ」
分かるわけねぇだろうが……名前すら分からん。
白「青生クンあの人の思考を読むことは不可能だよ」
先生知ってるのか…。
白「彼は天才クンだよ」
…………は?
赤「いやいやふざけないで下さいよ」
天「いやいや白夜君はふざけてなんかいないよ……私の名前はないのだから」
と白衣を着メガネをかけた、男が言う。
頭は無造作にボサボサ頭だが元々髪質が良いのかそこまで人に不快感を与えるほどひどくはない。
…なるほどいくら思考がアレ(・・)でも名前ぐらいは分かる……名前だけを集中して探せばどんな相手だろうと見つかるだろう……どんな技を使おうと心は嘘をつかない。
天「まあ、話は聞かせてもらったよ、ここでこれを君にあげよう」
と内ポケットから小型の銃を取り出す。
赤「ん、これは?」
銃を受け取ろうと赤司が手を伸ばし銃を…つかもうとした。
赤司の手が銃に触れる直前銃の説明を始めた。
天「よぉぉくぅぞぉ、聞いぃぃてくれまぁぁぁしたぁぁぁぁぁ。この銃は人類の秘宝のこの私が作った未だ超能力の源とされるパワーをエネルギーに変えてこの銃の弾にして打ち出すんでぇぇすよぉぉ。
しかもこの銃の凄い所はエネルギーに際限がないことなぁんですよぉぉ。」
いやーこれは科学者の共通点なのかな?自分の開発した物を解説するときテンションが上がるのは…。
赤「ふぉへー、一回撃ってみようみようかな」
と言い窓を開け外に向かって引き金を引く。
『バンッ』
……意外と実弾系の音だった……銃身から放たれた弾は普通にビームだった。
ただビームと言ってもずっと伸びるビームではなく、球状のビームだった。
しかしもっとも驚くのはその質量である。
軽く直径3mはあるビームが窓から飛び出た。
黒「…毎回こんなのが出るの?」
天「そんなにエネルギーの変換率は高くはないよ、撃つ時のテンションが高かったからじゃないのかい?」
黄「テンションで威力変わるとか私無理じゃね」
ごもっともです。…まあでも黄菜子さんにはいらないでしょう…だって能力がビームっぽいもん。
赤「はぁ、はぁ力が持ってかれた……これ何発もうてねぇや」
赤司が四つん這いになって息を荒げてる。
天才クン(?)が窓に近づき銃を取り出す。
『ダダダダダダダ』
引き金を高速で引き直径10㎝のビームが連続で銃身から放たれる。
天「これを扱うのはしばらく練習が必要だよ」
みんな目を点にして茫然としている。
天「放課後、第2理科準備室に来なさい…使い方を教えてあげるよ」
この天才君はケ○ロ軍曹のク○ル曹長みたいな位置でいこう。