26,果て
こうしてる間にも東京は破壊されていき、犠牲は増えていく。そんな時に限って何故、私は松本菊花と戦っている?
私の本当の目的は魔法少女の完全独立。後のことは全部コノハに任せてある。私がここでどうなろうと問題はない、けどあの理光のせいですべて狂った。何故気付いた?私より先に紅にたどり着けた?あぁもうめちゃくちゃだ、あれ、なんで私まだ戦ってるの?ねぇ菊花、教えてよ。
「どうすれば、君たちを自由にできる?」
契約書がある限り、君たち魔法少女は最終的には殺される。結局、魔法少女はこの世界にとって害でしかない。14年前私は生き延びてしまった。私は違法な魔法少女だった。
私が要求するのは魔法少女全員の契約書の破棄と魔法少女全員の個人情報の削除。誰にも見られない、監視されない、隣の子が実は魔法少女だったみたいな、まるで夢のような存在であった。そんな日がくるように。
私とコノハの2人でやれると思ったけど、やっぱり無理だ。だって菊花ちゃんに負けるくらいなんだから。
菊花の大剣がつるぎの腹部を貫き、そこから致死量の出血をしていた。
一瞬、躊躇してしまった。
抱き合う形で決着はついてしまったのだが、相打ちにすることはできた。大剣を食らいつつ、魔法で背中を刺すことができた、がしなかった。
「私には・・・殺せないや」
私の大義より、結局眼の前に女の子1人守るほうが私にとっては大切みたい。
「ごめんコノハ・・・ッ」
意識が朦朧としてきて、ついには目を閉じた。
あぁジャンヌ、さっきぶり。私の最後を見送るのは天使じゃなくて魔女なんだね。これが魔法少女の最期なんだ。
本当に死んでしまっていいのですか?まだ何も成し遂げられていませんよ?
どうなろうと結局私は多くの犠牲者を出していた思う。「みんなが仲良くなるには共通の敵を作ること」だもん。私はそれに囚われて周りが見れてなかった。
つるぎ、あなたはどこにも行けませんよ?天国にも、地獄にも。
―――
「・・・あれ、どこココ」
いつの間に魔法少女になってる?手には武器の大剣、血が滴ってる?刺さってる・・・
「・・・ハッ・・・ハッ、なんっ、で?・・・は?」
私はこの人を知ってる気がする、聖奈の話で聞いたことがある。
おめでとう、これで君は自由だ、ついに自由の魔法少女になったんだ。
有里瞬です。
読んでいただきありがとうございます。ぜひ応援してください。




