24,いざそこに
「なぁぁにぃぃ!?紅が暴走しただと?今すぐ全国の魔法少女を動員しろ!今すぐだ!日本の首都が落ちたらどうなるかたまったもんじゃない!」
魔法少女総動員法、国に保管してある契約書を通じて全国の魔法少女に強制的に総動員させるもの。とはいえ執行されるのは11年前と今回ので2回目である。
「臨時で大阪で作戦指揮を執る!なんとしてでも紅を止めろ!」
―――
一方その頃、菊花達。
・・・暇だ。
菊花は違法な契約者、聖奈は天然の魔法少女なので魔法少女総動員法の強制力は働かない。
なぁ、すぐに仲良くなる方法を教えてやろうか?
「うわ出たよ自称魔女。何急に、今授業中なんですけど」
共通の敵を作ることだよ。いじめを始めて、そのいじめに加担すれば協力関係が、やってやったという達成感が、同じ話題で盛り上がれる。
「本当に何なんだよ」
今お前に最も必要な情報を教えてやろうか?
「はぁ・・・なに?」
春日井つるぎが東京にいる。春日井つるぎを殺せ。
「・・・」
何で忘れてたんだ。あのお兄さんとの約束。
菊花は魔女の一言で記憶を掘り進め、思い出す。
「春日井つるぎを殺してほしいんだ」
それは契約書の強制力。
「そうだ、アタシは、春日井つるぎを殺さなきゃ。そういう契約だった」
「はいじゃあこの問題、松本さん。あれ?松本さん欠席だっけ」
菊花の横の窓は空いていた。
―――
「あれ?お姉ちゃんの魔力を探知!こんな真っ昼間から魔法少女になるなんて。一体何が」
その時、テレビから速報が流れてくる。
「東京に謎の巨大生物、魔法少女関係だと思われます」
その画面には破壊されていく東京と
「つるぎさん!?」
顔に包帯を巻いた特徴的な魔法少女が戦っているのが見えた。
「わ、私も行かないと」
聖奈は身支度を整え、ベランダから出ようとすると、裾を有栖に掴まれた。有栖は首を横にブンブン振っている。
「ごめん私も行かないと、一人でお留守番してて。絶対に帰ってくるから」
裾に掴まれた指を一本ずつ離して聖奈は微笑んで有栖を抱きしめた。
「いってきます」
それでも有栖の不安の顔は無くならなかった。
聖奈は東京へ向かっていった。
―――あぁ、行かせてしまった。あぁ、このままじゃたくさん人が死ぬ。
これは・・・未来?
有栖の目に映るのは燃える街と焦げた土、魔法少女たちの転がる顔。そして――
泣きながらバケモノに喰われる聖奈さん。
人が死んでいく。
有里瞬です。
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