第11話 攻撃を何度も躱される
一般人よりも力があるハンターの中でも、その頂点に君臨するSランクハンター。まさに物語の英雄のような力を持つ二人が、その瞳に殺意を宿し、衝突する。
お互いが強く踏み出すと、足元に蜘蛛の巣状の亀裂が走り、一瞬で姿が消える。そして中間地点でお互いの拳が衝突し、大毅の拳の骨が粉々に砕け散った。
しかし殺戮衝動に支配された大毅は、激痛に叫ぶこともなく、さらに殺意を高め鋭い蹴りを放つ。
左手で軽々と蹴りを受け止め、右拳で大毅の鳩尾を的確に抉る。身体がくの字に曲がり、大毅は大きく吹き飛んだ。
円形闘技場の壁に衝突し、土煙に覆われた大毅を追い、特等席から下に降りる。【気配感知】や【魔力感知】で土煙に覆われていても大毅の居場所は分かるので、勢いよく土煙の中に突っ込み、拳を振り抜く。
しかし、振り抜いた拳は円形闘技場の硬い地面を穿ち、その場に大毅の姿はなかった。
真横から掬い上げるように振るわれた拳を飛び退いて躱し、再び睨み合う両者。
怪我一つない唯人に比べて、大毅の右腕は脱力したように下がったままで、口元から大量に血を流している。
呼吸も大きく乱れているので、この先の決着は既に決まっているようなものだ。だが、二人の戦意は昂ったままだ。
唯人は【隠密】で姿を消し、大毅の背後に回り、心臓の位置に手刀を突き出す。しかし大毅は、唯人の頭上を回転しながら飛び越え、背後に着地する。
普段であれば、【隠密】による【奇襲】を大毅が回避したことを見たら、唯人はとても驚いていただろう。
だが今回は、何故回避できたのか考えることもなく、次は真正面から喉元に手刀を突き出す。
しかし今回も回避され、手刀は空を切る。その後、何度も額や喉元、心臓を手刀で狙うが、回避され続けた。
だが、決着は突然訪れた。
8度目の手刀による【奇襲】が大毅の心臓を貫き、唯人が胸から手刀を引き抜くと、大毅は膝から崩れ落ち、その傍若無人な生涯に幕を閉じた。
『魔力が37UPしました』
『筋力が59UPしました』
『頑丈が73UPしました』
『敏捷が48UPしました』
『知力が37UPしました』
『精神が63UPしました』
『器用が41UPしました』
『幸運が57UPしました』
『【体術】Lv.8にUPしました』
『【息吹】Lv.8にUPしました』
『【気功法】Lv.8にUPしました』
『【発勁】Lv.8にUPしました』
『【剛力】Lv.8にUPしました』
『【金剛】Lv.8にUPしました』
『【疾走】Lv.8にUPしました』
『【打撃強化】Lv.8にUPしました』
『【看破】Lv.6にUPしました』
『【危険感知】Lv.7を獲得しました』
大毅を殺したことで、湧き上がる殺戮衝動が収まり、我に帰った唯人。
身体の下から大量の血を流し、側に倒れている大毅の死体を見て、深く息を吐く。
「…ようやく片付いたか」
すみません、遅れました!
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