第6話 ゴロツキ共の正体は?
五人目のSランクハンターとして注目を浴びてる俺の姿を見ても、ゴロツキ共に動揺した様子は見られない。
つまりコイツらは、ここが俺の住む家だと分かって、犯行に及んだわけだ。しかし、コイツらの顔に見覚えがない。
接点がないので、恨みを買うようなことはしてないと思うんだが…沸々と湧き上がる怒りを抑え、一度深く息を吐き、冷静に問いかける。
「ふぅ…父さんと母さんは、どこにいる? 無事なのか?」
俺の問いかけを聞いて、一人のゴロツキが腹を抱えて、大爆笑。
「ギャハハハ! あー腹痛ぇ。必死に怒りを抑えてるの、マジ笑えるわ! 真っ先に両親のこと心配しやがって…俺達は眼中になしか?」
「…聞いたら、素直に教えてくれるのか? お前達が、どこの誰なのか」
「いや、今は教えられない。ただ、大人しく俺達について来れば、すぐに俺達の正体が分かるさ」
「そこに、父さんと母さんはいるのか?」
「さぁな」
この舐め腐った奴等は、装備やステータスを視るに、Cランク程度のハンターだ。数秒で制圧できる自信はあるが、父さんと母さんの居場所を知る、貴重な情報源だ。
…いや、コイツらにそんな根性があると思えないし、一人だけ生かし他を殺せば、自白するだろう。
自分達が貴重な情報源だからこそ、これほど舐め腐った態度を取っているんだ。その認識を、改めさせてやろう。
「それじゃ、調子に乗っているクソガキ。大切な両親の居場所が知りたければ、そこで土下座しろ。しっかりと頭を地面につけてな!」
「…」
返事することなく、右手に〈バルムンク〉を握る。それを見たゴロツキ共は、一転して動揺し始め、短剣に手をかけながら、大声で叫ぶ。
「テ、テメェ! 本当に俺達を殺す気か!?
俺達を殺せば、両親の居場所は分からないままだぞ! それでもいいのか!?」
「…そうだな。俺も冷静じゃなかった」
「ハハハ、そうだろう? お互い平和にいこうじゃねぇか。さぁ、さっさと土下座━━━」
「全員、さっきまでの態度を後悔するほど、痛めつけてやろうと思ったが…そうだなぁ。一人、一人だけ無傷で返してやろう。父さんと母さんの居場所も教えてくれれば、今回の件は無かったことにしてやる」
それを聞いたゴロツキ共は、お互いに顔を見合わせる。しかし、ゴロツキ共は内心相当葛藤しているようで、中々口を割ろうとしない。
(俺がSランクハンターだと分かっていても、口を割るか悩むとすれば、コイツらのバックにいるのは、他のSランクハンターか?)
「残り5秒だ。5…4…3…2…1━━━」
「お、俺達は、〈猛進の拳鬼〉に所属するハンターです! ご両親は、仲間がクラン拠点のビルに連れて行きました!」
「あ、おい!」
「馬鹿野郎! お前、大毅さんが怖くないのか!?」
(なるほど。〈猛進の拳鬼〉の仕業だったのか。明確な証拠は無いが、前回偉そうに勧誘してきた奴を返り討ちにした件で、報復しにきたのか?)
「さ、さぁ! 俺は喋ったぞ! これで見逃して━━━」
「逃すわけないだろ。馬鹿が」
【短距離転移】で男の背後に移動し、首を斬り落とす。
「ク、クソッ! テメェ━━━」
「うわぁ! 死にたくな━━━」
〜
〜
〜
『魔力が4UPしました』
『筋力が6UPしました』
『頑丈が5UPしました』
『敏捷が5UPしました』
『知力が4UPしました』
『精神が4UPしました』
『器用が5UPしました』
『幸運が7UPしました』
『【逃走】Lv.2にUPしました』
「さて、〈猛進の拳鬼〉を潰しに行くか」
ゴロツキ共の死体を収納して、足早に家を後にした。
毎日二話投稿は終了です。
今日からは普通の毎日投稿となりますので、引き続きお楽しみください!




