第5話 早めの帰宅。そこには━━━
『魔力が9UPしました』
『筋力が8UPしました』
『頑丈が9UPしました』
『敏捷が8UPしました』
『知力が7UPしました』
『精神が9UPしました』
『器用が8UPしました』
『幸運が9UPしました』
『【氷魔法】Lv.5にUPしました』
『【雷魔法】Lv.5にUPしました』
奇襲を仕掛けてきたトレント達を斬り伏せながら、木々が生い茂る密林の中を進む。
【氷魔法】と【雷魔法】のレベルが目標に達したところで、ボス部屋へ続く入口を発見した。
松明の灯りが照らす長い廊下を進み、一度休憩を挟むことなく、ボス部屋の扉に手をかけた。
真ん中辺りまで進むと、頭上から光球が降ってきて、眩しく輝き出す。そして目の前に現れた魔物は、トレントより一回り大きいだけの━━━エルダー・トレントだった。
【看破】でステータスを視ても、能力値やスキルレベルが高いだけで、ボスならではのスキルなどは、所持していなかった。
となると、戦闘方法にも違いはないだろうし、こちらから攻撃を仕掛け、さっさと討伐してまおう。
強く駆け出し、一瞬でエルダー・トレントの目前に迫ると、〈バルムンク〉で袈裟懸けにする。
『魔力が14UPしました』
『筋力が12UPしました』
『頑丈が14UPしました』
『敏捷が12UPしました』
『知力が11UPしました』
『精神が14UPしました』
『器用が13UPしました』
『幸運が14UPしました』
エルダー・トレントの死体が粒子状になって消失し、目の前に宝箱が現れた。中身は、ボスの素材と一本の杖が入っていた。
杖は木製で、先端には黄色と水色に分かれた水晶玉が付いていた。まだ効果は不明だが、一目で魔法職のハンター向けだと分かる。
魔法陣で外に戻り、素材の売却と鑑定を依頼する。
「素材の買取額は、2,400万になります。そしてこちらの杖は、〈人面賢樹の杖〉です。効果は二つあり、【氷魔法】と【雷魔法】の与ダメージを40%増加する効果と、魔力値と知力値+40する効果です」
「ありがとうございます」
予想通り、魔法職向けの装備だった。俺は上級暗殺者だし、〈バルムンク〉もあるから、この杖を使うことはないだろう。
帰宅途中で近くの定食屋に寄り、カツ丼と味噌汁のセットを注文した。凄く美味しかったので、さらに二回おかわりして、店を出た。
お腹をさすりながら帰路につき、自宅に到着した。
「ただいま!」
「…」
母さんの返事がない。
今日は父さんが早帰りするって言ってたし、二人でどこかに出掛けてるのかなぁと思いながら、リビングに向かう。
するとそこには、父さんと母さんの代わりに、人相の悪いゴロツキが他人の家にも関わらず、思い思いに寛いでいた。




