第52話 【死霊魔法】の検証
ボス部屋の前に到着すると、早速【死霊魔法】の検証を始めた。まずは、どんなアンデットを召喚できるのか。
魔法を行使しようとすると、直感的に召喚可能な魔物が分かった。分かりやすく一覧化すると━━━
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[召喚可能な魔物]
◯スケルトン・ナイト
◯スケルトン・マジシャン
◯スケルトン・キング
◯リッチ
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ナイトやマジシャン、キングはCランクダンジョンの魔物であり、リッチはAランクダンジョンの魔物。
他にもアンデット系の魔物は存在するが、召喚はできないようだ。どういう条件があるか分からないが、大体予測できる。
条件は、おそらくどちらか。一度目視する必要があるか、討伐する必要があるのだろう。
まぁ目視するのは容易だから、討伐の方が可能性は高い。
次は、実際に召喚してみよう。その際、魔力消費の変動にも注視しておく。
最初は、スケルトン・ナイト。魔力の消費量を確認して、視線を目の前に向ける。刃毀れした長剣と円盾を所持しており、スキルの数もスキルレベルも同じ。
もし、簡単な命令で自立行動が可能なら、Cランク以下の魔物やハンターは、俺が直接戦う必要が無くなる。
「いや、待て。ユニークスキルの効果は俺にしか適用されないから、あくまで足止めか、妨害要員になるくらいか」
続いて、スケルトン・マジシャンも召喚し、魔力消費量を確認する。ナイトとマジシャンの魔力消費量は、一体につき『20』。
2,000を超えた今の魔力量なら、約百体は召喚できる。たった一人で、スタンピードに匹敵する魔物の群れを召喚可能ということだ。
その後、スケルトン・キングとリッチを召喚する。魔力消費量は、『30』と『50』だった。
リッチでさえ、約40体も召喚できるのだ。そのリッチがスケルトン・ナイトを召喚すれば、スケルトン・ナイトの軍勢よりも強力になる。
「アンデットの軍勢だけで、Sランクハンターと戦えるな」
さらに強くなったことを嬉しく思い、最後の確認に入る。直立不動の四体を短剣で斬り伏せるが、能力値の上昇もスキル獲得の通知も無かった。
「…やはり、自分で召喚した魔物からは、経験値は得られないようだ」
予想していたことなので、特に落ち込むことはない。強くなりたいなら、これまで通りしっかり戦えってことだ。
そして四体の素材は、跡形も無く消失した。素材の売却に関しても、ズルはできないようだ。
さて、十分身体は休めた。気を引き締めて、ボスに挑むとしよう。




