第47話 上級職の解放
次に訪れたダンジョンは、Bランクダンジョンだ。ハンターの数もそうだが、ダンジョンもランクが高くなるにつれて、数が少なくなる。
できればもっと稼ぎたかったが、近場に無いなら仕方ない。まぁBランクダンジョンの報酬も、普通の会社員より高いから、あまり不満はないけど。
目の前に広がるフィールドは、高さ3メートルの低木が密集した密林で、激しく雨が降っていた。
「ジメジメしてるし、装備もずぶ濡れ。砂漠に劣らないほど、厳しい環境だな」
目が濡れないよう額に手を翳し、周囲を警戒しながら進んでいると、急接近する気配を捉えた。
咄嗟に回避するが、何で攻撃されたのか不明で、魔物の姿を視認できなかった。しかし姿は見えずとも、【生命感知】が居場所を教えてくれる。
短剣を抜き、俺も【隠密】で姿を消すと、一見して何も居ない場所に短剣を振り下ろす。すると、体長が1メートル程度で鱗が緑色の魔物━━━クァールが姿を現す。
普段は、体色を変化させ密林に溶け込み、広い視野で獲物を見つけると、【気配隠蔽】【魔力隠蔽】【隠密】で存在を消し、伸縮する舌で奇襲を仕掛ける。
コボルト・アサシンやヴォーパルバニーと並び、自然界の暗殺者と呼ばれている。これなら俺の戦闘に役立つスキルが、幾つかレベルアップできそうだ。
「狩り尽くす勢いで、殲滅するか」
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『Lv.38にUPしました』
『魔力が7UPしました』
『筋力が8UPしました』
『頑丈が7UPしました』
『敏捷が7UPしました』
『知力が7UPしました』
『精神が7UPしました』
『器用が8UPしました』
『幸運が8UPしました』
『【奇襲】Lv.6にUPしました』
『【気配隠蔽】Lv.6にUPしました』
『【魔力隠蔽】Lv.6にUPしました』
『【隠密】Lv.6にUPしました』
ボス部屋に向かうまでにクァールを数十匹討伐し、レベルは二つも上がり、複数のスキルがレベルアップした。
特に、【隠密】のレベルが上昇したことが嬉しい。存在を消せる時間が6秒━━━いや暗殺者の効果で、7秒まで伸びた。
1,000を超える敏捷値であれば、相手との距離を詰めるのに、7秒も必要ない。まぁ、1秒あたりの討伐数が増えるのだから、十分メリットがある。
そして、普段は必ず帰宅してからステータスを確認するのだが、我慢できずボス部屋の前でステータスを表示する。
ここまでの廊下とボス部屋の前は、魔物に襲われる心配はないので、ほとんどのハンターはボスに挑戦する前に、ステータスを確認するようだ。
さて確認するべきは、スキルポイントとジョブ。まずはスキルポイントだが、残量は『10』もあるので、ポイントを消費して【隠蔽】のレベルを上げる。
『【隠蔽】Lv.8にUPしました』
続いて、ジョブウィンドウを表示する。そこには、新たな4次職が解放されていた。
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【4次職】
・【上級暗殺者】
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「遂に、上級職が解放されたか…」
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【上級暗殺者】
【隠密】Lv.7で解放されるジョブ。
このジョブを選択した場合、【隠密】のレベルが+2される。
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【隠密】のレベルが上がり、暗殺者の効果で+1されているので、解放条件を満たしたようだ。
これで俺の【隠密】は、レベル8に到達した。先程有効時間が伸びたばかりなのに、さらに1秒も伸びた。
「最上級職が目前だな。ゴールが見えたなら、一層頑張れる! さっさとボスを討伐してしまおう」
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