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unlimited hunter〜ユニークスキル【魂喰】で能力値とスキルを奪い、誰よりも強く、最強を目指す〜  作者: 無名
第1章 5人目のSランクハンター

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第41話 昇級と報酬の使い道

 「手続きが終了しました。これで松原様はBランクハンターですので、Aランクのダンジョンに挑戦することができます。しかし、その…」


 何故か、言い淀む職員。Dランクに昇級した時、Cランクのダンジョンからは難易度が上がると忠告されたが…その時でさえ、口を噤むことはなかった。


 「どうかしましたか?」


 「…失礼いたしました。昨日のスタンピードの件で、松原様の実力は承知しています。ですが、これまでの活動状況を見るに、Aランクダンジョンにもソロで挑戦するのだろうと、そう思いまして…」


 「そういうことですか。できれば、パーティーを組んで挑戦してほしいってことですね?」


 「はい。Aランクダンジョンは、ハンターのランク分けと同じく、上級ダンジョンに分類されます。出現する魔物の質が高くなり、個体数も増加します」


 「確か…Bランクダンジョンのボスはレベル40で、Aランクダンジョンのボスは、レベル60でしたよね?」


 「そうです。それに普通の魔物でさえ、Bランクダンジョンのボスより強いのです。ですので、ソロで挑戦することは控えて頂きたいのです」


 ハンターギルドとしては、高価な資源を持ち帰り、単独でスタンピードを終息させられるハンターを、安易に失いたくないだろう。


 だから、この職員の意見はとても正しいのだが━━━


 「心配してくださって、ありがとうございます。一度ソロで挑戦してから、考えたいと思います」


 「…そうですか」


 「では、失礼しま━━━」


 「あ、お待ちください! まだ、ご用件がありまして」


 職員に呼び止められ、用件を尋ねようとすると、肩を叩かれた。振り返ると、さっき困っている時に助けてくれた、ギルド長だった。


 「松原君、少し時間をもらえないか?」


 あの時は面会を断ったが、今は周囲の目があるしな…


 「少しなら」


 「ありがとう。ついてきてくれ」


 ギルド長の後に続き、執務室に案内される。応接用のソファに促され、先程ギルド長に頼まれた職員が、お茶を運んでくる。


 「さぁ、飲んでくれ」


 「いただきます」


 一口飲んで喉を潤すと、湯呑みを置いたタイミングで、ギルド長が口を開いた。


 「まずは昨日の件、感謝を伝えたい。君のおかげで、多くの住民とハンターの命が救われた。本当にありがとう」


 そう言うと、深々と頭を下げる。


 「いえ、ハンターとして当然のことをしたまでです。それに、私一人の力だけではありません。他のハンターが、命懸けで守ってくれたおかげです」


 「若いのに、しっかりした青年だ。謙虚な姿勢も、好ましい」


 「ありがとうございます」


 「さて、一番伝えたかったことは言えた。最後に、スタンピード終息の功績に対して、三億円を支払おう。勿論、トロールの素材買取とは、別でだ」


 三億! とんでもない大金が貰えるのは、素直に嬉しい! 父さんと母さんに旅行をプレゼントできるし、高価な装備やアイテムも買える!


 ふと、あの親子のことを思い出した。


 生活区域を蹂躙され、帰る場所も無い。毎日お風呂に入れないし、暖かい布団で寝るとこもできない。


 お金も無いから、食事にも困るだろう。


 「その三億円は、被災者の支援や被災地の復興に使ってください」


 「…本当にいいのか?」


 「はい」


 お金はこれからAランクダンジョンで十分稼げるし、特に生活に困ってないからな。


 「分かった。大切に使わせていただく。しかし何も無いというのは、ギルドの面子に関わる。何か望みはないか?」


 「それでは、何か困ったことやお願いがあれば、その時に力を貸してください」


 「よし、分かった。あまり無茶な要求は聞けないが、それ以外であれば必ず力になる。ギルド長として、約束しよう」


 「ありがとうございます」

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